お酒もお店も使い方で色んな使い方ができます。

過去の記事に、「道具」には、善悪はないと書いたことがあります。

道具自体に悪いも良いもないのです。

その道具の使い方に善悪があるのです。

もっと言えば、その道具を使う人間に善悪があるだけで、賢い人が良いように使えば、どのような道具でも良い使い方ができるでしょう。

最近流行りのFaca Bookなんかも、使い方がどうのと話題になっているようですが、そういうことなのだと思います。

さて本題、お酒やカクテルも使い方が色々あります。

ワイワイと騒いでパーティーするのもよし、

酒で仕事の話ができたり、本音を聞くための道具に使ってもよいでしょうし、

好意的な相手とより関係を深めるために使うのもよいでしょう。

男同士でよく話題になるのは、「女殺し」。

かと言って、本当に殺すわけではありません。

ついつい飲みすぎさせて、口説くために酒を使う人もいます。

酒で女性を口説くこと自体は、悪いことだとは思わないですが、意識まで失わせて、下衆なことしょうとするのは、どうも賛同できないわけですが、

そういうことをさせないように、気分良く、お酒が飲めるように調節するのもバーテンの腕前なわけです。

女殺しのカクテルと言えば、「レディーキラー」という異名を持つ「スクリュードライバー」が有名です。

ウォッカをオレンジジュースで割るというシンプルなカクテルです。

後は、「サイドカー」です。

ブランデーとホワイトキュラソー、レモンジュースをシェイクしてつくるカクテルです。

サイドカーで事故をしたときに、助手席の女性のほうがよく亡くなるケースが多いことから、「サイドカー」という名前になったそうで、実に不謹慎なネーミングなわけですが、

海外の人が好きそうなジョークですね。

女殺し以外の目的でも、アルコール度数が高いわりに飲みやすいカクテルというのは、けっこう要望が多いので、沢山そろえました。

テキーラベースの「ディアブロ」

白ワインとカシスでつくる「キール」

オリジナルでは、

日本酒を使ったカクテル「ジャパンサンライズ」

なんかも評判が良いです。

昨日は、久し振りに来ていただいたお客様に、

ジンとライムをビールで割った「ジンビール」が好評でした。

まもなくOPEN1周年。

バーテンとしても、だんだんわかってきたような気がします。

お客様が欲する酒、お客様の酔い具合など、だんだんわかるようになってきたつもりです。

どんな仕事でも一筋縄ではいかないわけですが、

ここで、最近のお気に入りの言葉、

一生懸命やれば、知恵がでる。
中途半端にやれば、愚痴がでる。
いい加減にやれば、言い訳がでる。

という名言。

元巨人軍の川上さんのセリフだそうですが、

自分が愚痴をこぼしたり、言い訳をしているときに戒めてくれる言葉です。

しかし、一生懸命やれば、知恵が出てくるもので、

女性を口説こうと必死な男の出した知恵が「女殺しの酒」だったのでしょう。

お後がよろしいようで。。。