「孤独」という奴は、精神的にあまりよろしくないように思う。


人は、個人という視点から見ると、孤独で小さな、大して意味のない生き物とも思えるが、


社会やコミュニティーの立場から見れば、わりと重要な役割を果たしている。


例えば、家族や仕事仲間や友人でさえも、疑ってかかれば、キリがないし、


敵だと思い込めば、そうも思える。


友人とあれこれ気遣いもする必要もなく、和気あいあいと仲良くしている時は「仲間」として考えていても、


何か悪口を言われた噂だとか、「嫌われたくない」と思えば、


ついさっきまで仲間と思っていた友人を「敵」だと考えるようになってしまう。


そうなれば、もう「孤独感」が襲ってくる。


自分は、一人で生きていかなければ、と勘違いをする。


冷静に周りを見渡せば、味方や仲間が沢山いるはずなのに、


疑いすぎてしまう。


信じて裏切られるのが怖いから。


でも、結局、人は、一人では生きていけない。


それは、強さとかではなく、そういう生き物だから。


人が一人で生きようとするなら、神か悪魔になるしかないと昔の哲学者が言っているように、


無茶な話である。


信じられない、
一人で生きられない、

じゃあ、どうしたらいいの?


答えは、「信じてみる」しかない。


信じることが怖くなっている自分に気付き、


その臆病な自分と向き合い、他人を信じてみるしかない。


一人で生きられず、疑うことしかできない、どうにもならない自分よりマシだと思って、


信じてみるしかない。


だから、一人で生きようだなんて馬鹿なことをせず、一人でも良いから、信じてみようとしてみなさい。