目的が一致すると、だいたいは協力しあって、それぞれが尽力するのが当たり前です。


しかし、目的が一致していても、立場や感情が邪魔して、


なかなか素直に尽力できないこともある。


例えば、会社の利益を追求するのが、基本的には企業と企業に属する者の目的なのに、


日本中、いや、世界中の企業の内部では揉め事や、いざこざで溢れている。


その問題の答えを、あえて一つにしまてみれば、


「価値観」なのではないかなと思う。


立場によって、考え方が変わったり、利害で考え方が変わったりする、軽率な人もいるだろうが、


目的が同じ場合、その目的地に到達する方法で意見が分かれることが多いように思う。


自分が正しく目的地に向かっているつもりでも、端から見れば、正反対のナンセンスなことをしていることも少なくない。


整理整頓をしたつもりが、物を隠してしまうようなことにもなり兼ねない。


自分が良かれと思った行動も、自分より頭の良い人間には、大して意味のないことだったり、


逆に、良い行動気が付かない人にとっては、理解してもらえず、徒労に終わることもある。


かと言って、何故この行動をするのかを毎回毎回理由を述べて行動していくのは、骨が折れる。


先に述べたように、「価値観」が相違しているのだから、できる限り、価値観を一致させる必要がある。


まず、必要なのは、お金を儲けるという漠然とした目的だけでなく、


もう少し分ける必要がある。


お金を儲けるために→新製品の開発のために→他社製品の研究のために→情報の収集


というように、段階的に考える必要がある。


人によっては、新製品がお金儲けに繋がらないと考える人もいたり、


新製品の開発のためには、他社製品の研究は必要ないと考える人もいるだろうし、

順序がちぐはぐになる人もいる。


そして、まず、情報の収集をすると決定した場合に、誰が何をするかを作業分担をする。


一人は、国や機関が出したデータを収集。

一人は、材料費を相見積りし、交渉と情報を収集。

一人は、他社製品の価格や、ターゲットの情報を収集。

一人は、タイミングを逃さないよう、マスコミに企画を投げる。


というように、役割を分担し、期日を決め、それぞれが行動する。


しかし、これは価値観が合わないとできない技です。

価値観が合わないようでは、この打ち合わせ段階でモメにモメて、疲れ果ててしまったりする。


まず、価値観を合わせ、作業を段階的に考え、役割を分担することで、非常にうまくいきやすいのですが、


しかし、これは、なかなか難しいことである。