人は、過去に生きる人、未来に生きる人がいいます。

過去に生きる人は、過去の栄光や、過去の災難、苦悩にこだわって生きます。

「あの時はよかった」「昔は辛かった」というような言葉を連発します。

そして、終始、過去形でお話にするものです。

経営で言えば、過去の成功体験、失敗体験を参考にしているので、新たな発見や発案が少ないように思います。


一方、未来に生きる人は、「これからどうなるだろう」「数日先には、こうして、ああして」「この日が来るのが楽しみだ」「この先不安だ」と、未来を見て生きています。

未来に生きるので、先の希望、夢、不安を持って生きています。

そして、これからの話なので、割と活力的な人が多いように思います。

何をどのようにするかを考えるので、過去の成功、失敗にとらわれず、新たな発案や気付きを得やすいです。


どうやら、未来に生きたほうが、活力的な良い行動をすることができそうですが、なかなか難しいものです。

もちろん、過去だけで生きる、未来だけで生きるようなことは不可能に近いと思いますので、あくまでも、どれくらい過去、未来に生きるかという比重の話です。


しかし、未来に生きようとするにも、未来に不安や絶望が待っているなら、そうもいきません。

未来に恐怖や関心が行かない状況であれば、人間は自ずと過去に生きるようになってしまいます。


逆に言えば、昔話ばかりするのは、未来に希望も期待も夢もないからなのです。

これから、活力的に生きていくには、未来を怖がらず、「なんでもこい!」と胸を張って、堂々と生きていってみてください。

恐怖や苦悩ではなく、試練であると。

近視眼的にならず、その恐怖や苦悩を乗り越えた後のことを期待して生きてみてください。

きっと、最後には笑える話になるのではないでしょうか。

きっと素晴らしい人間になっているのではないでしょうか。

過去のことを全部忘れろというわけではありません。

将来、自分がどのような人間になるかを強く意識して生きたほうが、より楽しい人生になるというだけのことなのです。