ふぅ。またもや1日遅れながらなんとか書いてみました(;´∀`)
その後っていうのは尾張ギャラで出した超SSのその後って事でっすヽ( ̄▽ ̄)ノ
俊太郎さまとは未来ある場所に居たいのですよ。願望はどこまでもねぇ
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呼ばれてる?夢……?
瞼の重たさに勝てなくて、全身を包む温かさを不思議に思うことも出来なかった。机に向かっていたはずなのに、気怠さと体の熱っぽさに負けて机の前で寝転んでしまっていたらしい。
無駄な抵抗を試みて現に戻ろうとしていると、知らない匂いの中から待ち望んでいた声が聞こえた気がした。
「仕方あらへんなぁ」
………夢を見ていた……寝床から俊太郎様の背中が見えていた。机に向かっているようで。
声をかけようとしたんだけど、何か慌てている様子で書き物をしたり人を呼んで使いを頼んだりしている。
そんな姿を見ていると、まるで私が見えていないような、忘れてられてしまっているような…私は此処に居ないような…大きな不安が真正面から襲いかかって来る。
やだ……嫌……!俊太郎様っ!
「へぇ…?」
「………へ?」
にっこり微笑んだ俊太郎様の顔があった……おはようさん、と言いながら傍に来て私の手を両手で取る。
慶喜さんと共にいるはずの貴方からのお手紙を、昨夜読んでいた……よね?
「驚いたやろう。手紙を出したのと同時に向こうを出たんえ」
どうやら慶喜さんが私の体の事を聞くなり、俊太郎様にお祝いの品や手紙を持たせたのだそうだ。荷物は今朝方届いたものだから少し騒がしくしてしまったようで。
つまりは先程の光景は夢ではなく、私が寝惚けて見ていただけだったのだ。
少しええ?そう言いながら起こした体を支えてくれて、ゆっくりと私のお腹に大きな手を当てた。 まだ見た目では分からないお腹に、確かに、二人の宝物が宿っている。
そう感じた今になって奇跡のような感動がようやく込み上げて来た。嬉し涙が止まらない。
「知らせの返事は焦ってしもてな、書いたことは忘れて欲しいんや」貴方は笑いながらそう言うと、優しく抱き締めてくれた。
「おおきに。これからしっかり力を合わせていこな」
二人で守るものはやがて大きな未来になる。
そんな未来に繋がる足跡を見て、きっと笑顔が増えていく。