とある猫シリーズ(俊太郎んちの猫)はこれで改正完了です。
来月の艶の日からは違う俊太郎様を書けるように勉強っぽいのをやってみます(°Д°)
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ガラス越しの子猫は、未だ戻らない主人を探すように外を覗いては頭を揺らしている・・・・
すっかり暗くなった帰路で溜息をつきながら歩みを進める。
家に待つモノを思い出したかのように星空を仰いでみる。
三日月の下の星が一際輝いているのが、家で待ち侘びるその存在を知らせているかの様で。
『待っている』思い浮かんだその姿に心の内が温まる感覚を覚える。
勇み足になるのだが、それから寝床までの異様な遠さを感じつつ帰宅をすると、
抑えきれぬ疲れにいつもの場所に体を放り出し落ち着ける。
何処からともなく必死に走り寄って来た子猫は
無我夢中で寝床にしがみつけば頭元でにゃあにゃあ何かを話し始める。
そんな様子を見た主人の顔は綻んで、子猫を抱きしめると身体全体もゆるゆると温かくなっていく。
鳴き続ける子猫の声を聞きながら・・・
クスリと笑みを浮かべ
「堪忍え・・・・もう限界なんや。おやすみ。」
鳴くのを止めた子猫は主人の微睡む顔を覗き込み、自分も腕の中で丸くなる。
今日の疲れに耐え切れなくなった主人の瞼はゆっくり閉じられ
抱きしめられた腕に重みを感じたら
安堵の寝息を確認して・・・
共に深い眠りに落ちていく。