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『 とある猫シリーズ 』←今思いついた
「あんさんでも・・・たまに里帰りやらしはるん?」
主が何故急にそんなことを言ったのか自分には解らなかった。
。。。。。。
今朝からよく降る雨にも関わらず来客の多い日だった。
いつもの主の部屋には昼前からわらわらと同士とやらが集い
今朝からよく降る雨にも関わらず来客の多い日だった。
いつもの主の部屋には昼前からわらわらと同士とやらが集い
歓談が続いている。
いつもは部屋の片隅に居て平気なのだが・・・
今日はどうもそれが煩わしく、こうして縁側の下に潜り込んでいる。
視界には地面に叩きつける雨のみ。
昨晩呟かれた言葉がやけに頭の中を占領する。
時々、自分に気付いた女中が寒くないかだの濡れないかだのと
時々、自分に気付いた女中が寒くないかだの濡れないかだのと
気にはしてくれているのだが
目を瞑ったまま微動だにしない。
ただ強い雨音に自分が負けないように
ニャー、と低く鳴いてみる。
居座り直して雨音に耳を傾けていると
小さな声で、どこか遠くから誰かに呼ばれたような気がした。
だけど気に留めてもどうしようもない。
雨音に包まれてただただ主を待つ。。。。。
何処にも行かない・・・まだ、何処へも行けない