ダニエル太郎選手 ツアー初優勝 イスタンブールオープン | kyonta♡tennis きょんたテニス

kyonta♡tennis きょんたテニス

テニス選手を全力で応援するブログです。選手のインタビュー、試合レポートなどを少しずつ更新しています。

 

∑(゚Д゚) ? !

 

 

∑(゚Д゚)  ! ! 

 

 

∑(゚Д゚) ! ! ! 

 

 

∑(゚Д゚) ∑(゚Д゚) ! ! ! ! ! 

 

 

∑(゚Д゚) ∑(゚Д゚) ∑(゚Д゚) ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! 

 

 

∑(゚Д゚) ∑(゚Д゚) ∑(゚Д゚) ∑(゚Д゚) ∑(゚Д゚) ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! 

 

 

 

TEB BNP Paribas イスタンブール・オープン

【決勝】ダニエル太郎(日本)d  マレク・ジャジリ(チュニジア)7-6, 6-4

 

いやもう、ホントにびっくりしました…。

 

当初はポルトガルのエストリルで予選の準備をしていた太郎選手。しかし、イスタンブールオープンから本戦に入ったという知らせを受け、急遽イスタンブールへ向かったということでしたが、何があったんだろう?と思い、調べてみたら…

 

(写真 Men's Tennis Forumより)

 

太郎選手はAlternatesの9番目。ところが、大会前にメインドローにDAしていた選手5人がキャンセル、SE(Special Exempt)に該当する選手がいなかった為この2枠が消え、Alternatesの上位にいた4人の選手がアウトして11人繰り上がった結果、メインドローに入れたという事らしいです。本当に棚からぼた餅が落ちてきたんですね。

 

実は棚からぼた餅が落ちてきたのは太郎選手だけではありません。ジャジリ選手はAlternates3番目からの繰り上がり、デュトラ・シルバ選手はAlt12番目でギリギリDA入りした一番最後の選手でした。ノーシードどころか、もともとメインドローにDAしていなかった3人がベスト4へ進んだのです。

 

ゲームの方に話を戻します。

 

決勝の相手は78位のマレク・ジャジリ。34歳のベテラン。チュニジアの選手です。実はATPツアーで初めて決勝に進出したのは太郎選手だけではなく、ジャジリ選手も初めてでした。プロ15年目でやっと掴んだツアー決勝の切符。チュニジアの故郷に錦を飾りたい。おそらくツアー優勝への想いは人一倍強かったでしょう。

 

2人はそれぞれどんな気持ちで決勝に臨むのか。試合が始まるまで全く予想がつきませんでした。

 

ジャジリは堅実なテニスで、試合の序盤はほとんど隙が無かった。ただ、太郎選手のバックハンドウィナーを警戒しているのか、バックハンドのスライスを駆使してきました。ボールが低くバウンドするためハードヒットしづらくなっても、太郎選手は角度を微妙にずらしながら打ったり、下からすくい上げるようにドロップショットを決めてうまく対応。スライスに関してはあまり機能していませんでした。

 

第1セット4-4からの第9ゲーム。太郎選手のサービスゲームで試合が動きました。太郎選手がサーブ&ボレーを試みるもボレーのミスでブレイクを許し4-5に。次のゲームでジャジリがセットポイントを握りますが、太郎選手がデュースに戻したところでちょっとしたハプニングが。

 

ジャジリがサーブを打つ際、ボールキッズから届いたボールの数が少なかったためボールが届くのを待っていたら、チェアアンパイアがタイムバイオレーションをコールしたのです。不本意だったと思いますが、気を取り直し、プレーを再開したところで太郎選手にブレイクチャンスが。

 

ラリーの打ち合いでジャジリの返球したボールがネットの上に当たり、浮き上がったコードボールを太郎選手がうまくボレーを決めてブレイク成功。5-5に追いつき、両者サービスキープで6-6に並び、シーソーゲームになったタイブレークを太郎選手が奪い、第1セットを先取。

 

第2セットは2-1からブレイクされて2-2に追いつかれるも、すぐにブレイクバックで3-2。そこからは両者一歩も譲らずサービスキープを続け、太郎選手1ゲームリードのまま5-4、サービング・フォー・ザ・チャンピオンシップを迎えます。ポイントを重ねて40-15、ついにチャンピオンシップ・ポイントが。しかしさすがに緊張したのかここでダブルフォルトを出し40-30、最後はバックハンドのストレートが決まり、試合終了。なんとなんとツアー初優勝を遂げました!

 

こんなことってあるんですね。本当に不思議な気持ちになりました。優勝が決まった瞬間、仮面ライダーの変身のような手をシャキーンとやったポーズは、どういうわけか無意識にパッと出てきたものらしいですね笑。指先から今までの苦労がブワーっと空に向かって放たれました。でも運だけで優勝なんて出来ません。このチャンスをモノにしたのは、その時にそれだけの力が備わっていたからに他なりません。

 

昨年のシーズンオフから始めた様々な取り組みの成果があらわれ始めました。フィジカルトレーニングの成果はスタミナの持続とサーブに威力をもたらし、ベースラインより常に後ろで打っていたディフェンシブなプレースタイルも、ベースラインから一歩前に出てフォアハンドのダウンザラインでポイントを取ったり、チャンスと見るやネット前に詰めていって速攻でボレーを決めるなど、攻守のバランス、プレーの幅も広がった。

 

これからダニエル太郎のテニスはどう変わっていくのでしょう。今後の活躍に注目です!