小学校の担任がひどい!変えてほしい!親ができること3つ

小学校 担任 変えて欲しい

担任の先生と子どもがうまくいかない時「対処法3つ」
①クレームではなく「相談」をする
②管理職(教頭・校長先生)に話す
③子どもの不満を明確にし「対処法」を具体的に教える


結論から言うと、担任の先生はよほどのことがない限り、年度途中で代わることはありません。この記事の最後に先輩ママ・パパたちの体験談を載せていますが、さまざまなアドバイスがありました。それらをまとめると、上記3つの方法が「親としてできること」です。

①クレームではない「相談」をする

担任の先生に話をする時のポイント
  • 意見ではなく「どうしたらよいでしょうか」とたずねる形で話す
  • 先生に対する敬う気持ちや感謝の気持ちをきちんと表す
まずは担任の先生に話をしましょう。この時のポイントは、決して「文句」を言わないこと。あくまで「ご相談」です。最初の段階ですから、できるだけ丁寧に、日頃の指導に対する感謝や先生を敬う気持ちをきちんと言葉で伝えた上で、お子さんの様子や何に困っているかを客観的に伝え、「どのようにしたらよいか」先生からアドバイスをいただくスタンスを崩さないようにしましょう。

担任の先生に対する不信感が大きい場合には、面談で「学年主任」など他の先生に同席してもらうといいですね。もうひとり、先生が話に加わることで客観的に見てもらえますし、「面談のときに言った」「聞いていない」といった問題も避けられます。

②管理職(主任や教頭・校長先生)に話す

学校管理職に話をする時のポイント
  • 事実を客観的に伝える
担任の先生と直接お話はしたものの一向に状況が改善しないのであれば、学年主任・教頭先生といった、いわゆる管理職クラスに相談をしてみましょう。①と同じく、意見ではなく「相談」のスタンスを保つことが基本ですが、ここで大事なのは客観的に事実を伝えることです。

たとえば、子どもが何かしらの濡れ衣を着せられ、本人の意見も聞いてもらえずに先生から繰り返し叱られている。子どもはショックを受け、学校へ行くのも嫌がる様子を見せているとしましょう。

何があったのか、事実だけをまとめて簡潔に伝えた上で、先生とどのような話をしたのか、その後、どうなったか(あるいは何も変化がないのか)をお話しましょう。「親として」と自分の意見や気持ちを伝えるのは後回しにします。

小学校 担任 変えて欲しい

基本的に小学校内でのことは、子どもから聞き出すしかないわけですから、親が知っているのは「子ども目線からの状況」です。

「子どもの言っていることですから、すべてがそのとおりではないでしょうし、うちの子が誤解していることもあると思う」と伝えた上で、率直に「どう家庭で対処したらいいのか困っている」と相談する方法がベストです。

③子どもの不満を明確にし「対処法」を具体的に教える

1) 最初に共感を示す
2) 話を最後まで聴く
3) 悩んでいることに重なる自分の経験談を話す
4) 気分転換の方法や前向きな思考になるようアドバイスする

先生や学校との話し合いをしながらも、並行して子どもに寄り添いながら「先生とうまくやっていく方法」を本人に気づかせることも大切です。

塾の先生と合わないときは、思い切って塾を変えてしまう方法もあると以前に書きました。しかし義務教育である小学校は違います。先生と合わないから、苦手なタイプだから、嫌なことをされたからと言って、そう簡単には転校もできません。

最初に子どもの憤りや不満を受け止めてあげてください。「そうなんだ」「それは辛かったね」と共感し、子どもが気持ちをすべて吐き出せるまで、根気よくつきあってあげましょう。その上で、ママやパパの経験として「嫌な上司と仕事をするとき、どうしているか」を話してあげてもいいですね。

もし先生と生理的に合わないだけであれば、一緒に好きなことを楽しんだり買い物に出かけたりして「嫌なことを忘れる気分転換が必要」なことを教えてあげる。先生は嫌かもしれないけど、仲良しの子がいるとか習い事で成果を出しているとか、他で「良いこと」を見つけて、悪いことばかりではないと前向きな思考になるよう導いてあげるのも、親ができることです。

万が一「ひどい担任でどう考えてもおかしい」ときは

小学校 担任 変えて欲しい

暴力や暴言は許されるものではありません。暴言は子どもの受け止め方にもよるので判断が難しいこともありますが、残念ながら、人の心を深く傷つける行為がないわけではありません。

ひとつの目安として、他の保護者が担任に対してどのような印象をもっているのか聞いてみるのは良い方法です。なぜなら担任の先生に明らかに問題がある場合、他の親も多かれ少なかれ、何かを感じていることが多いからです。

もしも犯罪行為に近いものを感じたら、ためらうことなく学校と話をし、それでも解決しないのであれば弁護士や教育委員会へ連絡することも可能です。あるいは、スクールカウンセラーや自治体の相談窓口でも話をしてみましょう。躊躇せずに子どもを守ることを第一に考えてください。

小学校における担任の先生の決め方

小学校 担任 決め方

そもそも、小学校では担任をどう決めているのでしょうか。

基本的に、学校人事における決定権は校長先生にあります。決め方はいろいろあるようですが、教師の希望調査を行った上で校長や教頭、さらに主幹教諭が話し合いながら調整をするケースが多いようですね。

一般的な話ですが、たとえば特定の子によって嫌がらせなどがあり、子どもが不登校になったようなケースでは、保護者の相談内容を加味して「子供同士が同じクラスにならないよう配慮する」ことは、比較的あるようです。しかし、「うちの子は絶対に○○先生のクラスにはしないでください」といった要望はまず通りません。

繰り返すようですが、個人の要望で「担任の先生が変わることはないし、特定の先生のクラスに入らないようにすることもできない」のです。

「親の感情」でカッとなるのは当たり前!でも「おとなの対応」を心がけよう

実際にわが子が関わってくると冷静になれないものですが、たとえ担任の先生と相性が悪かったとしても、なるべく親は大きく構えていたいですね。世の中にはいろいろな人がいて、嫌な相手から常に遠ざかることができるわけではありません。

子どもには「うまくやり過ごす」ことを教えるのも大事です。

子どもが泣いたり、ひどくふさぎこんでいたり、必死に訴えかけてきたら、相手からわが子を守りたいと思うは親として当然の感情です。それが先生であっても、わが子が傷ついたときには怒鳴り込みたくもなります。それでも、いったんは落ち着いて、子ども側の視点だけでなく、先生の立場でも考えてみることは、おとなである保護者の役割です。