子どもが学校で「スマホ」を没収されました…進級するまでと言われましたが、スマホは「解約」した方がいいでしょうか?
災害時や緊急時の連絡手段として、子どもにスマホを持たせているケースも多いのではないでしょうか。しかし、学校への持ち込みはOKでも、授業中に使用して、先生に没収されてしまうこともあるでしょう。そこで本記事では、子どもが学校で「スマホ」を没収された場合、解約すべきなのかについて解説します。
学校で先生が生徒の私物を没収することは認められる?
学校で、先生が生徒の私物を没収することは、法律上可能です。学校におけるルールの基本を定めた法律である「学校教育法」では、次のように定められています。第十一条 校長及び教員は、教育上必要があると認めるときは、監督庁の定めるところにより、学生、生徒及び児童に懲戒を加えることができる。但し、体罰を加えることはできない。引用:文部科学省「学校教育法(昭和二十二年三月二十九日法律第二十六号)」この法律により「教育上必要があると認めるとき」に関しては、私物没収などの「懲戒」を加えることが認められています。そのため、例えば授業中にスマホをいじるなど、授業や教育に支障がでるような場合は、没収されても致し方ないといえるでしょう。
没収されたスマホは解約すべき?
没収されたスマホについては、基本的には解約せずに、没収した先生に対して返還を求めたほうがよいでしょう。もし、校則などのルールを破って没収されてしまっている場合は、ルールを破ったことに対してしっかりと謝罪して、スマホを返還してほしい旨を、子どもに伝えさせるのがよいかと思います。一方で、特に子どもが学校のルールを破ったわけではない場合は、先生に、事情や子どもの意見を伝えたうえで、返してもらうようにお願いしてみましょう。それでも返してもらえない場合は、ほかの先生や周りの保護者などに相談しつつ、対応を考えましょう。
スマホを解約するメリット・デメリット
スマホを没収された際に、解約するメリット・デメリットは表1の通りです。表1
※筆者作成スマホを解約するデメリットは、違約金がかかったり、電話番号が変わってしまったりすることではないでしょうか。電話番号が変わると、友達などへ電話番号が変わったことを伝えなければならなくなるほか、携帯番号で登録していた各種サービスの変更手続きなども必要となり、大きな手間が発生する可能性が高いでしょう。また、使用中のキャリアや新規契約先のキャリアによっては、各種手数料がかかってしまうケースもあります。また解約するメリットとしては、没収されたスマホ料金の支払いがなくなることがあげられます。ただし、解約しても、スマホの内部にデータは残っているため、情報漏えいが起こる可能性は否定できません。そのため、基本的には先生に返還を求めて、あまりにも長期間返還されない場合は、解約を考えてもよいかもしれません。
先生としっかり話し合い、スマホを返還してもらいましょう
スマホを没収されてしまった場合は、基本的には解約ではなく、返してもらうことを優先したほうがよいでしょう。解約してしまうと電話番号が変わったり、場合によっては各種手数料がかかったり、手間や出費が増えてしまう可能性があります。子どもが学校のルールを破っていた場合は、しっかりと反省させて、態度・行動を改めることで、スマホを返還してもらえる可能性が高まるでしょう。出典文部科学省 学校教育法(昭和二十二年三月二十九日法律第二十六号)第十一条執筆者:FINANCIAL FIELD編集部ファイナンシャルプランナー