仕事すぐ辞める人には、どのような特徴があるのでしょうか。短い期間で退職と転職を繰り返すと、次の職場も長く続かないことにもなりかねまないため、冷静に考える必要があります。今回は、仕事をすぐ辞める人に多い理由や原因、特徴、すぐに辞めるべきケースなどもご紹介します。
仕事をすぐ辞める人は少なくない

仕事をすぐ辞める人の数は、少なくありません。「すぐ辞める」の定義と、短期間で離職する人はどの程度いるのかについて、ご紹介します。

すぐ辞めるの「すぐ」とは

「仕事をすぐ辞める」と聞いたときに、人によって「すぐ」の定義は異なるのではないでしょう「。一般的には、入社から3年以内の離職が早期離職と言われています。

今回は、一般的な目安よりも短い期間である「入社1年以内前後の離職」を「すぐ」と考え、ご紹介していきます。たとえば入社からわずか数か月や半年程度で辞めた場合、やはり「短期間でその会社を辞めている」「何らかの原因があって辞めたのだろう」という印象になりやすいでしょう。

仕事をすぐ辞める人の5つの特徴とよくある退職理由

仕事をすぐに辞める人にの5つの特徴と、すぐに辞める人によくある退職理由を、それぞれ見ていきましょう。があります。

仕事をすぐに辞める人の特徴

仕事をすぐに辞める人の特徴としては、以下があります。

飽きっぽい

飽きっぽい人は、仕事がつまらなく感じたり、ほかの会社に目移りしてしまったりしがちです。変化が少なく、刺激のない日常になると、それに嫌気が差してしまうのです。

とくに新卒や社会人経験がほとんどない場合、入社したばかりの頃は電話対応や先輩の仕事への同行、難易度が低めの仕事を与えられていることが多いため、あまり刺激のない毎日を送ることも多くなります。

そのため短期間で飽きてしまい「仕事を辞めたい」という気持ちを抑えられなくなってしまう若手社員もいます。

我慢が苦手

どんなによく見える会社であっても、人間関係や給料など、そこで働く人は皆何かしらの不満を抱えているものです。働いていれば、ときに理不尽なことや納得できないできごとにも遭遇します。

ほとんどの人は「仕事だから」とある程度の我慢をして過ごしています。そして我慢ができる人は、仕事には思うようにいかないこともある一方で、喜びがあることも知っています。

しかし我慢ができない人は、仕事の喜びではなく、マイナス面だけに目が行ってしまいます。そこから逃れるために「仕事をすぐに辞める」といった選択肢を取ってしまうことがあるのです。

人付き合いが苦手

仕事は単独行動ではなく、部署などでそれぞれが能力を発揮して協力し合う「チームプレー」のことがほとんどです。そのため周りにいるメンバーとは、仕事がしやすい関係性を築くことが大切です。

しかし人付き合いが苦手だと、人間関係をうまく構築できないことがあります。コミュニケーションが取れない、言葉足らずでぶっきらぼうな態度になってしまう、相手を知ろうとしない、などです。

その結果、職場での人付き合いがぎこちなくなってストレスや居づらさを感じ、その場からすぐに離れたくなってしまうのです。

辞め癖がついている

仕事をしていると、誰しも一度は「辞めたい」と感じるできごとに出会うはずです。そのときは精神的にキツく感じるかもしれませんが、あとで振り返ると「あの経験があったからこそ成長した」と思うことは多いものです。

しかし辞め癖がついている人は、少しでもイヤなことがあれば「仕事を変えること」を真っ先に考えてしまいます。

困難な状況を乗り超える経験に乏しいことから、結果として、成長もあまり期待できなくなってしまうのです。

上昇志向が強い

上昇志向が強い人の場合、上司や同僚、会社に対して苛立つことが増えていきがちです。「周りのモチベーションが低い」「この環境では自分が成長できない」などと考えることがあります。

「いまよりもよい仲間に恵まれて、自分が成長できる環境を目指そう」と考え、すぐに転職する人もいるかもしれません。

ですが、職場にはさまざまな能力や性格の人がいて普通です。世の中に完璧な会社が存在しない以上、社員全員が優秀でモチベーション高く仕事をしている会社というのも、やはり考えづらいです。

しかし上昇志向が強い人は職場に「完璧」を求める傾向があるため、次の環境でも満足できず、転職を繰り返してしまうことがあるのです。

仕事をすぐ辞める人の退職理由

仕事をすぐ辞める人の退職理由としては、以下が考えられます。

自分に合っていない仕事だった

自分に合っていない仕事が原因で、仕事をすぐに辞めてしまう人は少なくありません。

たとえば人と話すのがあまり得意でない人は、営業職に苦手意識を持つことが多いといえます。営業は人と接する機会が多いため、ストレスや苦痛を感じたり、あまりよい成果を出しづらかったりするでしょう。

そのため自分に適性のある、合っている仕事を求めて、転職を考えることがあります。

仕事内容や待遇が聞いていた話と違った

たとえば、プログラマーとして自社システムに携われると聞いていたのにクライアント先の常駐業務を任された、ルート営業として入社したのに新規クライアントの獲得がメインだった、といったことです。

提示されていた給料よりも低い額だったり、福利厚生や制度はあるものの実際には利用している人がほぼいない、などの待遇面での違いから、仕事を辞めることを決意する人もいます。

病気(うつなどの精神疾患)になってしまった

仕事をすぐに辞める人のなかには、たとえばうつやそれに近い状態の人など、精神疾患になってしまった人もいるでしょう。

心の病気になると、再発したり回復に時間がかかったりすることがあります。前職を辞めて、まだ症状が改善していないのに転職したりすると転職先で病気が再発し、すぐに仕事に行けなくなってしまったりすることもあります。

病気は本人のせいでは決してありませんが、このような目に見えない病気の場合は、理解のある会社などでなければ、仕事を長く続けることがむずかしくなるケースもあるかもしれません。