TOKIOの松岡くんがラジオで
『TRUE WEST』でのエピソードを話してくれて
智くんのお名前が出てきたことから

当時の雑誌を開いて見た

その前に『TRUE WEST』って2013年に
兄リー役、内野聖陽さん
弟オースティン役、音尾琢真さんで
舞台やってるんですね

TEAM NACS (チームナックス)の音尾琢真さん、
後年しやがれにゲストでいらしてましたよねー
たしか。




『TRUE WEST』を語るのに
その前後の時期の舞台時系列があったほうが
(自分がw)いろいろわかりやすいので

最初に置いとこう照れ



2002年2月『青木さんちの奥さん』
2003年4月『センゴクプー』
2004年5月『TRUE WEST』
同年12月『WEST SIDE STORY』
2005年10月『バクマツバンブー~幕末蛮風』
2006年12月『テンセイクンプー~転世薫風』
2008年3月『アマツカゼ~天つ風~』




2004年『LOOK at STAR』
ー舞台『TRUE WEST』松岡昌宏×大野智ー
ふたりの対談形式で。



松兄に最初に話し掛けられた時のこと覚えてるよ。僕がJr.として、TOKIOのライブに出た時のことだった。
マジで!?
これから踊りのコーナーって時に、ステージ袖で松兄、「ここがしんどいんだよ~」って言ってた。
(笑)愚痴じゃねぇかよ!
でも、すごい気軽に話し掛けてくれるんだなって、うれしくなったよ。


『TRUE WEST』は、視覚に派手に訴えかけてくるものではない作品だから、見せ方が難しいのでは?という質問に


僕は、かなりの難しさを感じてる。っていうのも僕、動いてないと何していいか分かんなくなるから。

うちの事務所の人間、そういうタイプ多いかもよ。普段、踊りながら歌うことが多いから、歌詞は振りと同時に覚えちゃうんだよね。

そう。だから、動いてればセリフも一緒に覚えられるんだけど、今回は座ったままのシーンが多いから、どう表現出来るのか不安…でも楽しみ。



この、ふたりの会話…
『Record of Memories』のパンフで
智くんが語ってた言葉と何気につながってる


Record of Memories パンフ下矢印
でも踊ってきて本当に良かった。この仕事をする上で、踊りがあったから、歌や芝居につながったと思っています。自分の中では、踊りのリズム感がベースにあったからどうにかここまでやってこられたし、それがなかったらできないことの方が多かったと思う。ジャニーズの基本に踊りがあるのは、他のどんなジャンルにチャレンジしでも、全てリズム感で対応が利くようなスキルを身に付けるためなんじゃないかな。


松岡くんの言葉まで含めてなんか
つながってるなって。




『TRUE WEST』の前年2003年が
『センゴクプー』で。

のちに別の雑誌で智くん、
前回(センゴクプー)のアクションはそんなに疲れなかったんです。時代劇と言っても、僕の役は自分からは戦いを仕掛けない男という設定で、ほとんど斬りかかってくるやつをよけるばっかりだったから。ある種、踊りみたいな感じで。
と、動きの激しい役でも疲れなかった
この時"動ける"を実感して踊りへの情熱が再燃。


そのあとの動きの少ない『TRUE WEST』だからよけいに不安があったのかな



この『LOOK at STAR』に
演出家アリ・エデルソンのインタビューも載ってて

「ものすごいエネルギーと存在感で、周りにも影響を与えているのが松岡さん。大野さんは、静かに、内省的に物事を考えていく人。」

「今回の舞台について考える時、"ロックのエネルギー"というものがまず手掛かりになっています。中でも"リズム感"が、大切な役割を果たしてる。」


この、演出家アリさんが話す
"ロックのエネルギー"と
"リズム感が大切な役割を果たしてる"という部分

智くんの先の言葉から、もしかしたら
その部分をうまく掴んで演じていたのかもしれないなぁと

勝手な想像をまたふくらませてたw



智くんはこの演出家アリ・エデルソンのことを
それからも何度となく話していて、演出が細かくて大変だったけど、それ以降の智くんのお芝居に大きな影響を与えたかただという認識。





対談のほうに戻って

リーとオースティン。松兄と智くん。
タイプが違う点では共通してるのに、実際のふたりは不思議と息が合ってる、と言われ…


タイプが違うからこそ、息が合うんだろうね。同じタイプだったら、きっとぶつかるよ。とはいえ、表現の仕方が違うだけで、俺と大野、内面にあるものは似てるかもしれないけど…。あと、大野は、俺に気を使わない奴だから一緒にいて楽なんだよ。"先輩だから"ってかしこまられると、こっちは何も言えなくなっちゃうから、大野みたいな奴のほうがいい。まぁ、失礼な時もあるけどね!(笑)

(笑)失礼かも、かなり。例えば東山(紀之)さんとか、いきなり声掛けてくることがあるから、つい「うん」なんて返事しちゃう時があるんだよね。

大野はマジで言うからな~。間に入ってる俺はビックリするよ(笑)。


ふふふ♡
松兄の智くんへの愛が溢れてて可愛い








『TRUE WEST』の雑誌を読んでて


最近ずっと『FREESTYLE』作品集を読んでたから、2008年以前の智くんに意識がいってたのか

なんとなく不思議な感じがしてて

それ(2008年)以前の智くんに自然といざなわれていくように深く入り込んでいく感覚

不思議な心地よさと少しの切なさ


その感覚をもっと感じていたくて
『TRUE WEST』を意識しながら
『FREESTYLE』作品集をあらためて読んで
2008年以前の智くんに想いを馳せてみる




以下、『FREESTYLE』作品集

いつか……本当にいつか、ね。30歳とか40歳ぐらいになるかもしれないけど……個展やってみたい
大野がそう話していたのは、もう6年ほど前のことになる。


嵐初主演2002年公開映画
『ピカ☆ンチ』の撮影中。

早朝から撮影していたセッティング待ちの合間、スタッフと談笑してた智くんが描いてることを何気に話す。見せてほしいと頼むと…躊躇しながらも携帯に保存してある写真を見せてくれた、と。


こちらの軽率な想像をはるかに超えていた。

あまりの衝撃に「すごい……」などという陳腐な言葉しか言えなくて困ったことを、今でもよく覚えている。

自分で見返しては楽しむのが好きなだけ。

と、我々の賞賛の言葉を嬉しそうに聞きながら、照れたようた笑みを浮かべて携帯の画面を見つめていた。

そうして撮影も終盤に差しかかった頃、映画の写真集用にインタビューさせてもらったのだが、その取材を終えた帰り際だ。雑談から絵の話になり、そこで大野がふとつぶやいた冒頭の言葉を、はじめて聞いた。



これ、なんかすごいなって。

『ピカ☆ンチ』公開が2002年10月。
その撮影時ならそれよりもっと前
インタビューのなかでもなんでもない雑談の中で
智くんがふとつぶやいた…

「いつか個展やってみたい」

というそれは

21歳頃から…いやもっと前からか
漠然と胸の中にあった
この頃はまだ遠くにあった

智くんの…夢。


何気なくつぶやいたそれを
覚えているインタビュアーの米川さんもまたすごい


ああ…これも智くんの歴史の一部なんだなぁと
思うと、胸が熱くなった

と同時に

その智くんのアートに対する…純粋で真っ白な想いを、そのままでいさせてあげられなかったのかなぁと…

切なくも感じた






2004年
2月から『四分の一の絆』っていう単発ドラマをやったんだけど、その最中に、舞台『TRUE WEST』の台本渡されたの。だから、この頃は作品のことは何も考えてない。


この時期の智くんは
大野は西暦単位で詳しく記憶しているのだ。
と米川さんが言うように、詳細に自分のお仕事とアートを関連付けてその時期を覚えていて、

この撮影の時は、これを描いてた、とか
この頃はツアーだから、描いてない、とか

すごく細かく覚えているのが
『FREESTYLE』は特にそれが智くんの言葉になってあらわれてる。





ー昔「自分に自信がない」って言ってたでしょう?舞台とか映画も、ちゃんとやれるのに「出来るかな?」って不安そうにしてて……。そこは変わったのかなと思って。

あぁ、そこは変わった。そうなの…舞台でも不安だったもん。いつから変わったんだろうね?やっぱ『WEST SIDE STORY』からだね。『TRUE WEST』までは、必死なだけだったから。うん…なんかね、やっぱ基本、舞台で自信がついてる。外国人演出家もはじめてだし、台詞量も半端ないし…。


こういう智くんの言葉を読むと
"舞台"は智くんにとって大きな経験値として
残っていってるんだろうなぁって思う。

2008年の最後の舞台以降も度々、智くんの口から"舞台"という言葉が出てきてるのは、智くんのなかでお仕事のひとつとしての"舞台"の占める割合は大きなほうなんじゃないかって

ちょっぴり期待も込めて、思う



2006年の『テンセイクンプー』の時
はじめてカンパニーの素晴らしさや、座長としての意識も芽生えた、と話して
俺、そういうの……キライじゃん(笑)。でも、俺がやらなきゃ!って気持ちにね……なったんだよね。そういう精神的な成長って、舞台は特にあるんだよね。



「フィギュア100個作る」とか
「この日までに絵を仕上げる」とか
自分に目標を課すことのきっかけを聞かれて

あれは舞台のおかげだよね。舞台ってさ、もちろんライブでも何でもそうだけど、特に舞台は稽古時間が短くても、本番は決まってて、お客さんが入る……これはもう確実にあって、逃げ出すことは出来ないでしょ?
そうやって出来た経験をしてきたから、やれば出来る!と。絵も期日を決めればいいと。
舞台も、そうやってくとすごく達成感があって。だから、趣味にしても、自分で"何ヵ月後には完成!"って、そう決めちゃえば同じことじゃん。
でも自分で決めると意志が弱くなる。
でも、そこは絶対ダメ!って決める。舞台と一緒!って。


こういうところ、智くんらしくてホント好き

米川さんの言葉がすごく心に響く
負けず嫌いの努力家。完璧主義ゆえに「本当に自分に出来るのか?」と不安に思ってしまう気弱な一面がありながら、自ら思い描くイメージに「最終的には勝つ」強さを併せ持つ、なんとも不思議な人。そんな不安をねじ伏せながら、懸命に努力し続けてきた、数々の舞台。そこで培った"精神面での成長"は、大野の中で大きな自信となった。それはまた、あまり自分を強く打ち出すことを美徳としない、控えめな性格にも変化をもたらした。

自分を前面に出した要求をしたことがない彼が、はじめて、自ら事務所に申し入れた"個人的な願い"。それが、今回の個展だった。


ここまで書いて、2008年までの時点で
"踊り"と"舞台"と"アート"は智くんのなかで
深く関係しててつながっているんだなって。

そこからそのつながりが"お芝居"へと
またつながりを残していくんだねぇ






なんかね

こないだ28周年の入所記念日を迎えたから
よけい思うのかもしれない

16歳という年齢で親元を離れ
京都で踏んだ舞台の経験にはじまり…

『TRUE WEST』もそうだったそうだけど
数々の舞台の千秋楽でその都度、智くん

涙してて

米川さんの言葉のように
「不安をねじ伏せながら懸命に努力し続けて」

自分のなかの資質やスキルに甘えることなく
そうやって目の前のことをひとつひとつ
乗り越えて、そのたびに強くなっていって

でも、もともと持ち合わせていた
繊細さや柔らかさ、奥ゆかしさ謙虚さ…
そういう大切なものを失わずに

この世界に身をとどめて。


そういう歴史は智くんに限らず誰でもあるけど
智くんは自分のその通ってきた道の過程で

嘘をつかず
近道もせず

誠心誠意…丁寧に…

全てのことに向き合って乗り越えて
生きてきたから

今の"大野智"が在るんだろうな、っていうのが

その人となりに積み重なって彼が在ること
そこが魅力で…唯一無二

だから彼以外に意識を向けることがないし
だから好きは更新し続けるんだろうなって
思う

あぁ~今日も大好きだ




そんな自分も好きだ爆笑