なかなかな衝撃。
色々な色々。

ずっと楽しみにしていたカニバ。
観に行きました。
かなりドアップでとタラタラ喋る内容。
佐川さんと弟の顔面以外の情報が遮断されてて、始まって早々と、中間と、終わり前も気絶してました。(ダメじゃん)

私が記憶してる所は、
①佐川さん出演のAV映像。
②佐川さんの描いたマンガを撮してる所。
③佐川さん弟の性癖のカミングアウトと実演。

佐川さんはオランダ女性を殺害、死姦、食人してる。それが本人が描いたマンガになってる。
なかなか上手な絵で内容が、内容。
そういう行為をした本人が描いてるので生々しさが半端ない。
出演のAV に関しては、こんな事件をおこした人と絡めるとは。
女優の懐の深さを感じる···。
懐の深さなんだろうか···生活なのか。

純さんはカニバした兄を献身的に看病している。不思議だった。

映画の後にあった弟さんのトークショーにも参加。
ここで映画で観た彼の性癖実演が。
それは右腕上腕、たるんでると振り袖と呼ばれる所を有刺鉄線を巻き付けたり、カッターで切ったり、包丁で刺したり、蝋燭で炙ったり。
痛さが気持ち良いという性癖でした。
意味がわからん!
と思いましても、性癖に意味なんてないのです。
幼き頃、眠りからさめたら右腕上腕にゴムがはめられて、それでこの癖に目覚めた。らしいのです。
痛さは快感。
それは私もかつて感じた、アトピーで痛んだ肌をかきむしる時の快感にきっと似てる。
流石にカッターとかは理解を越えます。が
自傷行為がそうであるように、
痛さが心の救いになることがある。とも思います。

凄惨事件をおこした兄は、罪に問われることなく生きて、テレビにも出る、本も出す。
そんな自由な兄のせいで、やはり結婚はできてないそうです。
トーク中、言葉に詰まる純さんに、加害者家族の苦しみを感じました。
だが、家族。
今や両親もなくなり、人生を乱す原因となった兄すら弱ってる。
自分の性癖を晒し、わかってくれる人と生きたい。と言ってた純さんに
彼に迫ってる兄すら失うという孤独を感じる。
どうか、いい人が見つかりますように。

事件と加害者家族のドラマ
本も買わせて頂きました!

も、興味があるけど、私の一番の興味はソコではない。

食人という同種食いの行為。
そんな事ができる同じ“人間”の事が知りたい。

佐川一政のカニバの目覚めは、(純さんいわく)
牛かたとやまんばという、絵本を読んで人を食べたいという欲望を抱いたらしい。
うちにもある絵本だ。
どの、出版社のどの絵本かはわからないけど。

やまんばが牛かたを食べたんじゃない。
最終、牛かたが、やまんばを食べた?お話だったはず。煮込んだだけかな?
圧倒的にこわい顔のやまんば(悪役に見える)が、弱者(に見える)の牛かたに食べられる。

今から考えるとなんとも言えない終わり。

佐川一政は“美しい”女性を愛してるという事で
殺して食べた。
自分が醜いという自覚があった。
醜い自分を晒し続けた。
人を食べたいよりは、美しい人を食べたい。
何かを得たかったのか、美への憧れと憎しみか。
ただ性癖のみか。

彼の悲惨な所は欲望がカニバで、しかも実行したこと。
家柄のせいか(かなり華麗な一族だったらしい)、心神耗弱という判断で罪も問われなかった事。

映画の中で、死ぬのがこわいと言ってた(たしか)。
なんとも。
食べることが愛だとしてたなら、
彼も食べられたいんだろうか。

映画の中で“まんがさがわさん”を撮しながら、
どうしてこんな本描いたの?
気持ちが悪い。こういうの好きな人がいるんだね。僕はダメ。と本人に詰問してた。優しい口調だったけど。
私はとっても欲しかったけど、映画見たあとは買うに買えなかった。ここで否定されてたので。
好きだから欲しいのではないけどね。
彼の主観で事件をみたいと思うのです。
ま、買わなかったけど。

倫理とか越えて知りたい事が、
人が人でなしな行為をする、実際できるって事。そして案外多い。今も多い。
罪なんてすぐ犯してしまう。

決して犯罪擁護してる訳じゃなく。
人とは良いも悪いも果てしない。と感じるのです。

ああ、そうそう、純さんは冷寒フェチでもあるらしい。自身寒い所が好きで、寒がる女性、鳥肌に性欲を感じるらしい。
冬山に撮影に行く予定らしく、楽しみにされてた。歳も歳なので、気をつけて楽しんで欲しい。