きょんジー・パウエルのThe Book Of Heavy Metal

きょんジー・パウエルのThe Book Of Heavy Metal

メロハー、メロパワ、正統派メタルが大好きな某院生がおすすめのハードロック、へヴィメタルアルバムを紹介していくブログです!

色々紹介していきへヴィメタル本を完成させたいという思いで、ドリームイーヴルの3rdアルバムタイトルをブログ名に使いました(^_^)

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昨日に引き続き自分が買った今年発売された新譜の総括をしていきます。

 

今日はメタル編です。

 

Accept / The Rise Of Chaos

 

 

まずはAcceptとの出会いからお話すると実はウドの声が苦手でAcceptを聴くのを嫌厭していました。 しかし、2、3年前にTwitterのフォロワーさんからウドの声は楽器だと思って聴けば大丈夫だという助言を頂き、ウドの声に対する苦手意識が無くなり自然にAcceptの楽曲を聴けるようになりました。 でも、正直なところマーク・トーニロ期から聴いていれば苦手意識がなかったかもとも思っています(笑)

 

本題に入るとマーク・トーニロが参加して早くも4枚目となるアルバムです。 マーク・トーニロが参加してからのAcceptのアルバムは安定しているので迷わず購入すると決めました。 昨日のNight Rangerの新譜の紹介でも言及しましたが、ベテランバンドが第二の黄金期を迎えているというのは嬉しいですね。 Acceptもまさに第二の黄金期を迎えていると思います。 アンディ・スニープが関わっていることが大きな要因かと思います。 元々Acceptの曲はヘヴィなミドルテンポの曲に魅力があり、そこにアンディ・スニープのヘヴィでモダンな音作りが加わることによって化学反応が起きていると考えられるからです。 なので、4枚連続でアンディ・スニープがアルバム作りに携わったのは正解であり、これからもそうしてもらいたいと切に願うばかりです。

 

Acceptの好きなところの一つとしてウルフ・ホフマンのクラシカルなギターフレーズが挙げられるんですが、今作ではKoolaid、Carry The Weightのリフが気に入りました。

 

 

Axxis / Retrolution

 

 

日本であまり人気の無いAXXISの新譜です(笑)。 元々はメロハーバンドだったのですが、メロスピ/メロパワ化していた時代があります。 前々作あたりからメロスピ/メロパワ化が沈静化し、今作はヘヴィメタル調の曲も2、3曲ありますが、ハードロック調の曲がほとんどです(昨日のハードロック編に入れようか迷った位です)。 元々メロハーバンドだったということもあり、キャッチーなメロディーで溢れています。 正直個人的にはScorpions、Helloweenに並ぶ位にメロディーのいいバンドなのですが…笑 ボーカルの歌声にクセがあるという風評が流れていますが、そんな偏見を取っ払って聴いてもらいたいバンドです(いつの間にかバンドの紹介になっていました…汗)。

 

 

Battle Beast / Bringer Of Pain

 

 

メインソングライターであったアントン・カバネンが脱退して初めて発表されるアルバムなので聴く前不安は正直言ってありました。 しかし実際蓋を開けてみると大きな変化はなく、バトビーらしいノーラの剛柔自在な歌唱を活かしたキャッチーなメロディックメタルでした。 大きな変化はないと述べましたが、小さな変化はありました。 前作までのパワフルさは少し抑え目で、歌メロを重視しメジャー感が増した印象があります。 前作のUnholy Saviorのブログで(https://ameblo.jp/kyonductordrum/entry-12089916884.html)ダンサブルでキャッチーな曲がバトビーの強みだと書いたのですが、今作では3曲目のKing for a Dayや9曲目のDancing with the Beastがそのような曲に該当します。 そして、歌メロを重視しメジャー感が増した今作ではそのような曲がより映えるようになりました。

 

 

他には8曲目のWe Will Fightが気に入りました。 アウトロの歌メロはメイデンの某曲のオマージュです(笑)

 

 

今作では歌メロを重視されメジャー感が増しましたが、個人的にはこの路線が気に入っているので現時点でこのアルバムがバトビーの最高傑作となります。 これからもこの路線を歩んで行ってもらいたいですね。

 

Beast In Black / Berserker

 

 

Battle Beastのメインソングライターだったアントン・カバネンがBattle Beastを脱退(解雇された?)して結成したバンドということもあり、3rdアルバムまでのBattle Beastの音楽性(キャッチーでパワフルなメロディックメタル)が継承されています。 一方で、Battle Beastの新譜に比べるとドラマティックさが強い印象も受けます。 7曲目にというCrazy, Mad, Insaneという曲があるのですが、Battle Beastの時からの十八番だったダンサブルな曲です。 昨今キーボードを大胆に使ったメロパワバンドが増えている中でこういう曲が作れるのは本当に強いと思います。 

 

このバンドのメンバーで特に注目すべきはボーカルのヤニス・パパドプロスです。 Youtubeで先行公開されていたBlind and Frozenを聴いた時は衝撃的でした。 耳に入ってきたのは女性ボーカルのような綺麗なハイトーン、目に飛び込んできたのはスキンヘッドおじさんでした…正直この人が本当に歌っているのかと思った位です(笑) しかし、サビまで辿り着くとパワフルな男性らしい歌声に変わり納得しました。 Battle Beastのノーラに関してもそうですが、アントンは歌声の使い分けが上手い人が好きそうですね。 そういったボーカリストに合う曲作りのできるアントンのソングライティングセンスにもあっぱれです。

 

 

Bloodbound / War Of Dragons

 

 

スウェーデン産正統派メロパワバンドの7thアルバムです。 元々は正統派メタル色が強いバンドでしたが、前作(個人的には最高傑作だと思っています)からメロスピ・メロパワ色が強くなっていました。 そして、今作はよりメロスピ・メロパワ化が進んでいます。 初期の作品だけしか聴いてない人がいきなりこのアルバムを聴いたらこんなバンドだったっけって思うレベルです(笑)。 良くも悪くも、サバトンやパワーウルフみたいな曲が多いですね。 両バンドの人気に乗っかったのかなと思ったり思わなかったり…(笑)。  少々愚痴ってしまいましたが、サバトンやパワーウルフが好きな方にはハマると思います。 むしろ、自分も両バンドが好きです…しかしBloodboundはBloodboundらしさを保ってほしいなと思いました。 そんな複雑な気持ちになるアルバムでした。

 

⑥ The Ferrymen / The Ferrymen

 

 

Primal Fearや数々のプロジェクトで活躍するマグナス・カールソン、Axel Rudi PellやRageで活躍していたマイク・テラーナ、そして、再結成リッチー・ブラックモアズ・レインボウのシンガーとして注目を集めるロニー・ロメロが結成したプロジェクトということで迷わずに購入しました。 3人とも好きなミュージシャンなので期待が大きすぎたのか個人的にマグナス・カールソン絡みのプロジェクトの中でランキングを付けるとすると上位に食い込まないかなと感じました。 要因はフックが足りないこと、印象に残る曲が少ないことにあると考えられます。 マグナス・カールソンはインタビュー(https://www.barks.jp/news/?id=1000142535)で「昔のディオと、もっと最近の…例えば、マスタープランのようなパワー・メタルなものを合わせて、それにアレン/ランデも加えたものにしたいと思った。」 と述べていますが、色々な要素を取り込みすぎた(練り込みすぎた)のかなと感じます。 他のプロジェクトではそんなことはないので次作に期待したいなと思います。 マイナスなことを書いてしまいましたが、ロニー・ロメロのディオのような粘りのある歌声も素晴らしいですし、マグナス・カールソンのメロディアスで流麗なギターワークも素敵ですし、マイク・テラーナのテクニカルでパワフルなドラミングも印象的であることに間違いはありません。 決して駄作ではなく、様式美色のある重厚なメロディックメタルアルバムなので、このプロジェクトに参加している3人が好きな人には一聴の価値があると思います。

 

Firewind / Immortals

 

不滅神話 不滅神話
2,592円
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個人的にFirewindの今までのアルバムもテクニカルで流麗なガスGのギタープレイが印象的な様式美色のあるパワーメタルでよかったんですが、どこか垢抜けない印象がありました。 垢抜けない方がいいバンドもあるとは思うのですが、ガスGという華のあるギタリストがいるので垢抜けた方がいいとずっと思っていました。 しかし、今作では凄く垢抜けています。 今まで外部プロデューサーを起用したことがないようですが、今作は外部プロデューサーとしてデニス・ワードを起用しています。 デニス・ワードといえば数多くのメタルバンドのプロデュース等をする名プロデューサーです。 今作での化け具合を見てプロデューサーが変わるだけこんなにも垢抜けるんだなと…改めてプロデューサーに誰を起用するかも大事なんだなと思い知らされました。

 

そして、今作はコンセプトアルバムなのですが、ランニングタイムが45分程度で非常によくまとまっています。 3曲目のOde To Leonidasはセリフ付きの前奏があるエピックな曲でいかにもコンセプトアルバムって感じがしますね。 リフが少々プリーストの某曲に似ています…(笑)

 

 

Nocturnal Rites / Phoenix

 

フェニックス フェニックス
2,808円
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約10年ぶりに発売されたNocturnal Ritesの新譜です。 正直Nocturnal Ritesの新譜を聴ける日が来るとは思ってもいなかったので、再び活動を再開するとの知らせが入った時には歓喜しました。

 

アルバム買って聴いてみると、基本的には前作、前々策の延長線上にあり、ミドルテンポ主体でパワーとドラマティックさを兼ね備えたメロディックメタルです。 今作で変わったことと言うと、ややモダンなリフが増えたかなという印象があります。 しかし、どの曲でもサビメロまで来るとやっぱりこれぞノクタだと感心させられます。

 

そして、ノクタが好きな理由の一つがボーカルのジョニー・リンドクヴィストの歌声が好きという点にあります。 ジョニー・リンドクヴィストの歌声は自分が大好きなバンドAxel Rudi Pellのボーカルの務めるジョニー・ジョエリの歌声に似ていて、情感豊かでパワフルなんです。 その歌声が健在だったのが何より嬉しかったです。 

 

 

 

メタルアルバムで買ったのは上記の8枚です。 1から8まで番号が付いてますが好きな順番では無いのでご注意ください(笑) この8枚のアルバムの中から明日Twitterの方でベスト4を発表したいと思います。