こんにちは

 

私は、毎年、自分がその年に読んだ本の中で、一番面白かったものを

一冊決めているのですが、この度、今年の一番になりそうな本に出合ってしまいました。

 

それは、

 

『ラブカは静かに弓を持つ』

 

です。

 

2023年(第20回)の本屋大賞2位の作品です。

 

物語は、著作権の団体に勤務する主人公が、ミカサという音楽教室の著作権侵害の疑いを

潜入捜査で探るという言わばスパイもの。

 

いや、『SPY×FAMILY』は大好きですけどね、スパイものに、特に興味がなく、音楽にもさほど

思い入れのない私は、ちょっと敬遠していました。

 

手に取ったのは、作者の安壇美緒さんのエッセイの中に「大河ドラマの新選組が好きで、

その構造をこのラブカにも取り入れた」というコラムを読んだからです。

 

 

やはり大河ドラマ『新選組!』が大好きだった私は、この本を読んでみることに。

 

実は、読み始めた当初は、それほどそそられることもなく、途中まで読んで、数日、ほったらかしに

していたのですが、電車に長時間乗る予定があり、また手に取りました。

 

なんと!

 

めちゃくちゃ面白いじゃないか、この本!

 

自分の備忘録も兼ねて、箇条書きで感想を述べてみます。

(ネタバレは、しないと思いますが、全く情報を入れたくない人は、以下、読まないでくださいね)

 

1.構成が面白い コラムにもある「悲劇の前には団欒を設けよ」が効いています

 

2.私は、仲間が出てくる小説が好きで、この話も仲間が出てきます

 

3.主人公と音楽教師がメインの話なんだけど、この二人の関係や場面がとてもいい

 

4.主人公の抱える悩みがちゃんと根底にある

 

5.テーマは信頼かな。そこがしっかりと描かれている

 

6.音楽に造詣が深くない人も読みやすい

 

まあ、とにかく私の好きな要素がふんだんに入っている作品でありました。

(バディモノの要素あり、仲間モノの要素あり、ハラハラドキドキもするし、感動もする)

 

さて、そろそろ一年も半分を迎えようとしていますが、下半期、これを超える本に巡り会えるかな?

(めちゃくちゃどうでもいい話ですが、本屋大賞は、2位ですが、なんの意味もない、私の個人的

ジブン本屋大賞の1位におそらくなるはず)