朗読☆新見南吉『ごんぎつね』 | 勝田香子のブログ♪

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ナレーターの勝田香子です!
383gで生まれた自由人の息子(小2)とどうやって稼いでくるのか謎の小劇場役者の夫をナレーターしながら育ててます。
気のむくままつづりますo(^-^)o

公式HP https://www.kyokokatsuta.com/

草稿ではこんな結末だったのか。

 

きっと誰もが一度は読んだことのある、

新見南吉の最も有名な作品

『ごんぎつね』

をスタンドエフエムで朗読しました。

 

前の日読むか迷った作品です。

結末を知っているだけに、

読むぞ!と思った日に読む、という感じでした。

 

聞いて下さった方の中には、

悲しくて眠れなくなりそう、

という意見もあり、それもとってもわかります。

 

児童文学として、新見南吉は、

子どもたちにたくさんたくさん、考えてほしかったんですね。

 

私たちが知っている『ごんぎつね』の結末。

 

「ごん、お前だったのか。いつもくりをくれたのは。」
 ごんは、ぐったりと目をつぶったまま、うなづきました。
 兵十は、火なわじゅうをばたりと取り落としました。青いけむりが、まだつつ口から細く出ていました。

 

目に浮かぶ、悲しいが美しいシーン。


その

ごんは、ぐったりと目をつぶったまま、うなづきました。
が、

『権狐』の草稿では、
権狐は、ぐつたりなつたまゝ、うれしくなりました。

 

だったということなのです。

ごんは、自分が運んでいたことを気づいてほしかったんですね。

気づいてもらえて安心して亡くなっていったんですね。

悲しい中のハッピーエンドだったと知りました。

 

感じ方は様々かと思いますが、

大人になった私には、こちらが妙に納得感があり、

より涙を誘うのでした。

 

他にも、教科書版と、草稿との違いがいくつかあるようですので、

興味のある方は調べてみてください。

 

今日はしんみり・・・

 

もしよかったら、リンクを貼った朗読もお聞きいただけると嬉しいです。