家の壁に落書き
引くはずの扉に〘 押す〙シール
制限だらけな私の歴史の中では有り得ない悪ガキの仕業があちらこちらにあります。
パートナーの実家が代替わりして私達が住んでいるのが、今の家。
この家に来た頃は、悪ガキの仕業が本当に嫌いでした。住む際にDIYであちらこちらを塗り直したり手直しをしました。消そうと思っても消えなかったり、私が手をかけ消すのも何だか悔しかったりでそのままです。
落書きがあると、落書きが増える悪循環が出来るかもと思うのですが、今もそのまま。
子供達が育ってきてそれぞれの収納家具やおもちゃを与え管理させるようになりました。
家の壁や扉に落書きは増えていないのですが、自分達の所有物に、私が目をはなした少しの時間で好きなキャラクターが隙間なく書いてありました。
一応子供達の中で皆のものは書いてはだめ。自分の物は書いてOKと理解しているようです。冷蔵庫に貼って良い種類のシールと数を決めたらそれ以上は貼りません。
何でも許され育ったパートナーと、制限だらけだった私の遺伝子が足されるとこうなるのかと面白い。
見る度にただでさえ古い家なのにと腹立たしかった悪ガキのイタズラ書きが、今はちょっと嬉しいです。素直になるのが上手くないので認めにくいのですが、本当はかなり嬉しいのかもしれません。
築40年が過ぎあちらこちら傷んで直し直し使っていくのも限界が近い家屋です。子供達が大きくなり幼少期を思い出す時、母親は口うるさいけど、自由にさせてくれる事が多かった父親の象徴になれればいいなと思います。
子供達が我が家に来てくれて、パートナーの嫌いな所が好きな所に変化しました。私が苦しんだ制限だらけの生活を子供達にさせそうになる時、パートナーが薄めてくれます。
殺したい人がやっとひとり死にました。
あとひとり。