今日は七夕の次の日

早朝 4時半

外はすっかり明るくなっています

家の小さなベランダに出て


「あの花が咲く丘で、

  君とまた出会えたら。 Another 」

       を読んでいます。 


まだ、風は気持ちよく

ウグイスも鳴いています

6月に購入したこの本

この日に読もうと思っていました



去年の手帳を見ると

そろそろ この時期、時間に

ひぐらしが鳴いていたようだけど

今年はまだ聞こえてきません。

そうよね

今年の暑さは尋常ではないから

ひぐらしはもうこの地域では

鳴いてくれないかも。

きっと 79年前 石丸さん達が

飛びたった日の夕方 ひぐらしが

物悲しく 鳴いていたに違いありません

そんな事を思いながら‥‥


昨日の七夕 天の川で

石丸さんと千代ちゃんは

会えたのかしら?

会えたら何を話したのかしら?


79年前の7月7日  

お腹ぺこぺこ隊が乗った特攻隊機4機が

吸い込まれそうな真っ青な空に

消えて行く映画のシーンが

目に焼きついて離れません。

石丸さんの 凛々しくも切ない眼差し

スクリーンを見ながら

嗚咽したことを思い出しています


「あの花が咲く丘で、

  君とまた出会えたら。 Another 」

       を読んでいます。 


涙が止まりません。

本編を読んだ時より

感情が揺れ 涙が止まりません

寺岡さん 加藤さん 佐久間さん 板倉さん

千代ちゃん ツルさん 百合ちゃん 

そして 石丸さん

それぞれの お父様 お母様 家族 我が子

甥っ子姪っ子 孫

そして想いを寄せた人 

それぞれの顔が浮かんできて

思いが余計に入り込んでしまうから

この Another は実に自然に 

戦後から現在に繋いで

戦争の悲惨さを伝えています。


「あの花が咲く丘で、

  君とまた出会えたら。 Another 」

       を読んでいます。 


涙が止まらない

息苦しいほどの 嗚咽

とくに 千代ちゃんの章は

もう ダメです

まだ、読んでいない方がいると思うので

細かい描写は控えますが

千代ちゃんが辿ってきた戦後約80年

あまりにも切なすぎます


そろそろ 風が生暖かくなってきました

家の中に入ります

今日は 石丸さんと千代ちゃんの

Anotherに思いを馳せながら過ごします


今日も 猛暑の予報 37度

79年前の 7月7日より 

ずーっと暑いのかもしれませんが

千代ちゃんにとっては

あの79年前以上に暑い夏は

なかったでしょう。


この作品に出会ってから

約一年 この作品を

いろいろな角度から

また いろいろな立場から

観たり 読んだりしてきました

そして Anotherの

本を読めば読むほど 

映画、DVDを観れば観るほど

深い深い 悲しみ やるせなさ

切なさ をひしひしと感じています。


千代ちゃん、板倉さんが

あの時代を繋いでくれました。

あと10年もするとその方たちも 

いなくなってしまいます。


そして 今年も1ヶ月すると

終戦記念日がやってきます。

百合ちゃんが言っていた

「もう直ぐ 戦争は終わるんだよ❗️」

の言葉が悲しく響く日です

私は石丸さんと千代ちゃんをはじめ

あの時代を生きた方達に

「今の平和な日本をつくってくれて

       ありがとうございます」

と 静かに感謝して過ごしたいと思います。


この作品に会わせてくれた

健太郎君 ありがとう

あなたの佇まいが もう石丸さんでした

やはり あなたの演技は

人の心を動かします


 今日も あの夏より暑い1日が始まります