子どもに対する思いやりのなさが | “ありがとう”日記 ~毎日感謝の気持ちを忘れずに~

“ありがとう”日記 ~毎日感謝の気持ちを忘れずに~

Q:「幸せ」ってなぁに?


A:好きな人と、好きな場所で、好きな時に、一緒に笑っていること!

乳児室に異動して、3週間。
あの圧迫感あふれる空間に未だ慣れず。

乳児室の嫌な点を挙げてみよう。

乳児室から出られないという束縛感、
常に先輩看護師に見られているという圧迫感、
何かあった時に逃げ場がないという悲壮感、
あいさつしてもいないかのように扱われる空気感、
赤ちゃんの泣き声とアラームに追われて聞える幻聴。

今日もミスの連打に、しまいの果てに、

「子どもに対する思いやりのなさがミスに繋がるんだよ!」

って呆れられた。

厳しい。そこまで言わなくても…

でも、間違いない。

本当に思いやりを持って看護をやってたら、
あんなミスには繋がらなかったんだと思う。

余裕がなく、業務をこなすことでいっぱいいっぱい。
アセスメントすらできない。

「子どもたちが中途半端になってるのわかんない?」

点滴の入っている児を、お風呂に入れようと、
腕にビニールを巻き、テープで固定。
…と思ったら先生の回診が来て呼ばれ、別の児の下へ。
中途半端その1

もし児が発信できる年齢だったら、
きっとブーブー言ってるよね。
“まだー?”とか“ビニール嫌だ―!”とか“痛い!”とか。

何も言えない乳児だからって、放置していいの?

そんなことないよね。

酸素の拭き流しを行ってる児。
酸素が流れているのをきちんと確認してその場を離れた。
帰ってきたら、止まっていた。

「なんで止まってるの?!これ、事故だよ、事故!!」

必死で言いわけをする自分。
「いや、きちんと酸素が流れているの確認しました。」

結局先生が違う栓と間違えて止めてしまっていたらしい。

振り返りで先輩に、
「あなたが酸素ちゃんと流したどーのこーのじゃなくて、
あの子に数分あっても酸素が流れていなかったことを考えてほしいの!」

間違いない。言いわけをしてしまった。
中途半端その2

もし児が発信できる年齢だったら、
“酸素止まってまーす!”とか“苦しいー”とか言えるよね。

何も言えない乳児だから、更に気をつけなきゃいけない。

病院で使うテープって色々あるけど、
皮膚に貼ったら痛いテープを貼ってしまった。

副主任さんにまで「わたし、これはショックよ。」って。

「学童チームの時にそう教えられました。」
って言いわけしそうになったのを呑みこんだ。

違う先輩に間違ったことを教えられることはよくある。
けど、それをその先輩のせいにするべきではない。

ただ、知らなかったことを伝えればいい。
自分で確認しなかった自分が悪い。

試しに、そのテープ、腕に貼ってみた。
1時間後、
はがすのめっちゃ痛いのね。

これ赤ちゃんだったら皮膚弱いのにもっと痛いでしょ。
オリーブオイルつけながらはがす。
ごめんね、ごめんね。って。

赤ちゃんにとって母乳は大事。
配慮にかけて、お母さんが面会中なのに、一般乳を出してしまった。
母乳が赤ちゃんに与える影響って大きいよね。すごく。

全然業務が終わらなかった。

もー、嫌だ。

その場で号泣。

怒られたことじゃなくて、
子どもを想って看護をできないことに。

悔しい。

最後に、先輩に

「私たちは、行程をこなすことが目的じゃなくて必要だからやるんだよ。」

って優しく言ってもらった。

間違いない。

悔しい。

違う先輩から、

「それだけ泣いたり悩んだりするってことはそれだけ真剣に仕事、看護に向き合ってる、取り組んでるってことでしょ。じゃあたまには泣いたっていいじゃん。だから向き合うだけはやめんなよ。」

乳児室の嫌な点を良い点に変えてみよう。

乳児室から出られないという集中できる環境、
常に先輩看護師に見られているという安心感、
何かあった時に逃げ場がないという感情を表出できる場、
あいさつしてもきっと聞えなかったんだろう、、
赤ちゃんの泣き声とアラームで病状を早期発見できる環境。

乳児室、最高じゃん。

やめない。

逃げない。

向き合う。