助成金を出している自治体・団体・獣医師会が、日本全国にあります。
そんな自治体・団体・獣医師会をリストにしたホームページ、
ぜんこく犬猫助成金リスト
毎年春の年度替わりに、メンバーで手分けして、全国の自治体・動物愛護団体・獣医師会に
問い合わせをし、本年度の状況を調査するお手伝いを初めて8年目。
今年は少し遅れましたが、ようやくほぼ今年度の状況が
出揃い、更新が大方完了いたしました。
私はいろんな事情があり、実際の保護活動の現場に携わる事が
出来なかったので、このホームページ作成のお手伝いをさせていただいています。
毎年自治体様とやり取りをしていると、8年前と今では、状況が大きく違ってきていると感じます。
ここ数年、自治体様とやり取りをしている中で思ったのは、
やはり、のら猫さんが各地で問題になっているんだという事です。
のら猫さんに助成金が出る自治体が少しずつ増えてきました。
本年度から助成が始まった自治体も、多く見受けられました。
助成金額が少なかったり、募集頭数に制限があったりするのですが、
少ない動物関連予算の中からやりくりして、少しでも避妊去勢を広め、
のら猫が増えるのを何とかしなければと思っておられる自治体さんが
少しずつ増えてきているのだと思います。
こんな少ない金額じゃ意味がない、と、時々耳にすることも
ありますが、私は、まずは、金額の多さではなく、
そういう意識がある事が大切だと感じています。
少ない予算で、それでも何とかしなければと工面されている自治体さんが
あるということです。
人口がとても少ない自治体でも助成金があるところもあれば、
大都市で、人口も多いけど、助成金が全くない所も沢山あります。
のらねこさんには全額助成が出るところや、飼い犬猫さんにも助成が出る
ところもあります。
また、ほとんどの自治体で助成金が出る都道府県もあれば、
私共の問い合わせに対するご回答すらとても少ない都道府県もあります。
動物愛護に対する考え方も、まちまちです。
又、愛護団体の中には大規模にTNR(猫を捕まえて手術を施し、
元の場所に戻す取り組みです)に協力されているところもあります。
大変な金額を自腹で工面し、出張手術をされている団体様も存在します。
マイクロチップを入れるのに助成金をだされている団体さんや獣医師会も。
いろんな形の取り組みがあるのです。
動物の、保健所での殺処分数は、近年減少傾向にあるといいます。
保健所での引き取りが安易に出来なくなったと言う事もあります。
しかし、その裏では、保健所から、不要になったと持ち込まれた動物たちを
引き出し、新たな飼い主様を探す活動をされている方々がおられる。
殺処分減少に対する大きな貢献のひとつです。
でも、引き出しても、引き出しても、持ち込まれる動物は一向になくなりません。
又、保健所での引き取りが安易でなくなった分、闇に葬られている命のあることも、
忘れてはなりません。
殺処分数が減った=人々が動物を捨てなくなった、という図式は成り立ってはいないと
感じています。
「蛇口を閉める」 言葉は乱暴だけど、
これも一つ、大切な事だと思います。
生まれてしまったからと、捨てられて良い命など、
一つもないのです。
生まれてしまうのが困るなら、生まれないようにしなければ。
こんな書き方をすると、人間のエゴだといつも思ってしまいます。
けれど、生まれてころすのなら、生まれないようにする方がいいと
私は考えます。
「殺処分ゼロをめざして」
動物福祉の観点から言うと、ゼロというのは不可能だと言われていますが、
私の申し上げるゼロを目指して、は、
病気になった、高齢になった、引っ越した、旅行に行く、繁殖して増えてしまった、
思ったより大きくなった?懐かない?結婚したから?子供ができたから?
吠える?・・・・・そういう理由で動物を手放し、誰かに「殺処分」してもらうことを
ゼロにしないといけないと言う事です。
何度かここにも書きましたが、
うちにいるしじみは、愛知県で友達が保護した子です。
ご飯だけをあげるおじさんの庭で生まれた子です。
友達は、そのお庭で増え続ける猫を無くすため、
おじさんをなだめすかせて説得し、子猫たちを保護し、
お母さん猫にも不妊化手術を施しました。
生まれた子猫たちを都度保護し、その子たちと生涯一緒に暮らしてくれる里親様を見つけました。
今もその地域・お庭の見守りと活動の継続をされています。
私は、この愉快な猫、しじみを我が家に迎え、とても幸せです。
もし友達がしじみたちに気づかず、あのまま庭にいたならば、しじみは名もない猫として
あの庭で過ごし、今はもうなかった命でしょう。
生まれてきたら、幸せになる権利がある。
猫にだって、道端で、何かにおびえ、今日口に出来る食べ物の心配をすることなく、
こんな風にのびのびと安心して暮らせる権利がある。
言いたいことや思う事、
いっつもいつも、たくさんある、
けれど、なかなかうまく書くことが出来ません。
そしてこれも毎年書く言葉。
マハトマ・ガンジーさんのおっしゃった言葉です。
「国の偉大さと道徳的発展は、その国における動物の扱い方で判る」
本当にその通りだと思います。
大切にしたい命がいっぱいあることを、いつも心に。
子供たちの未来の為にも。
ぜんこく犬猫助成金リスト
全国の自治体が一目でわかる便利なリストでもあります。
もしよかったら、ご自分の自治体のページなど
ご覧いただけたらと思います。
今年も更新がほぼ完了いたしました。
是非ご活用下さい。
リンクフリーです。
宜しくお願いいたします。
kyon-c拝