原発の新増設・建て替えは「必要不可欠」 林欣吾・電事連会長が断言

                    2024.5.3             (朝日新聞デジタル) - Yahoo!ニュース

 

   電力大手10社でつくる電気事業連合会の会長に4月に就任した林欣吾氏(中部電力社長)が、

朝日新聞のインタビューに応じた。電力の安定供給には、原発の新増設やリプレース(建て替え)

が「必要不可欠」と述べ、国の「エネルギー基本計画」にも盛り込むことを求める考えを示した。  

 将来の電源構成などをまとめるエネルギー基本計画は、少なくとも3年ごとに改めることになって

おり、近く、新しい計画の策定に向けた議論が始まる。

   林氏は 安定供給や脱炭素の実現には、再生可能エネルギーの開発や、原発のフル活用が必要との

考えを示した。そのうえで、「 既存の原発は 安全性を確保できたら 再稼働すべきだ。それだけでは

足りないので、新増設あるいはリプレース、革新型炉も含めて原発が必要だ 」と語った。

   前回21年の計画では「 可能な限り原発依存度を低減 」とされたが、岸田政権は その後に原発復権

の動きを強めており、今回の見直しで 原発をどう位置づけられるかも焦点の一つだ