スペインの地震危険

 

EU原発安全基準に影響も-スペインで57年ぶり大地震、死者8人

            Emma Ross-Thomas  Bloomberg

 スペインでは 1954年以来の強 い地震が 11日に発生し、8人が死亡した。

欧州連合(EU)が原子力発電所の安全性検査の基準を決めようとしている 前日のことだった。

  首相府によると、11日に発生した2回の地震で 167人がけがを した。そのうち3人は重傷だという。

マグニチュードは 4.4と5.2 で、同国の地震学者によると 1954年に南部のグラナダで発生した

マ グニチュード6以来の大地震。今回の地震は 地中海沿岸のムルシア州 のロルカが中心だった。

 

  EUは 東日本大震災に伴う福島第一原子力発電所の事故を踏まえ、 原発の安全性検査の方法策定

を進めている。EUの原子力当局は 12 日にこの検査のパラメーターを決める。スペインでは

今回の地震の後、 ロルカの約180キロ南にあるコフレンテス原発に損傷は無く、原子炉は正常に

稼働していると同原発の広報担当者が述べた。

 

              スペイン南部ロルカ地震

                                           時事ドットコム

             復興担当議員マリア

                聖ドミンゴ修道院に隣接するチャペルの2階に レストランがあるということで、

             秘書室のピラールらと午後3時ごろに 昼食を取ることになった。ここでは 地震を

             きっかけに市役所で働くことになった、マリア・サトゥル議員と話をすることができた。

             マリアは 地震発生直後まで 看護師として働いていた。しかし、5月22日の選挙で

             当選、市会議員として働くことになった。現在は 復興担当として、中央政府のある

             マドリッドと連絡を取る毎日が続いている。

 

               ロルカの歳入は 年間 約9000万ユーロだが、地震被害からの復興に必要な予算は

     20億ユーロとされるため、国からの財政的・人道的支援は 不可欠だという。

              市内で最も影響を受けている産業分野を尋ねてみると、「小さな個人商店」だという。

             大型スーパーや大企業が運営する店舗などは、すぐに本社と連絡を取り、物資などを

             送ってもらい、営業を再開することができた。しかし、地元に根付いた小さな商店は

             再開できていないところも多いという。

               マリアは 今回の地震で、「 日本人とロルカ市民が似ているところをたくさん見つけた 」

             と語った。東日本大震災のテレビニュースを目にした時、列に並んで物資を待つ人々や、

             パニックに陥らない人々を見て、「 日本人は冷静で落ち着いていて、素晴らしい 」と

             思ったという。同じように、地震がロルカを襲った際も、街は パニックにならなかった

            と話した

 

 

     ※ リスボン地震 (1755年) - Wikipedia

 

         リスボン地震とその文明史的意義の考察