2024.2.7 中テレNEWS NNN
中間貯蔵施設で保管されている福島県内の除染で出た土=除染土の再利用に向けて、
環境省は、こうした土を土台にして作った実証事業用の道路を公開しました。
大熊町と双葉町にまたがる中間貯蔵施設には東京ドーム、およそ11杯分にあたる福島県内
の除染で出た土、除染土が保管されています。
これらの土は 2045年までに 福島県外で最終処分することが法律で定められていて、環境省は
このうち放射能濃度が低い土を 道路などの公共事業で再利用する方針です。
■大川悠輔記者
「 こちらの道路の土台には除染で出た土が使われていて、その上に 1.6メートルの別の土を
被せて作られています。」
2023年10月には、除染土を土台に使った実証事業用の道路が施設の中に完成し、報道陣に
公開されました。
国は、実証事業を通して道路周辺の空間放射線量が変化や、道路の強度などを確認する計画です。
■環境省 中間貯蔵部中間貯蔵総括課 服部弘課長
「 除去土壌の安全性については、国民の皆さんの理解をいただく必要があると考えていて、
実物を作ることで 安全性を理解いただきたい。発信していきたいと設けています。」
一方、福島県外を中心に除染土への理解や認知が広がっていないことが課題となっていて、
国は全国的な理解を深めるための取り組みを加速させる考えです。
02月07日 NHK
東京電力福島第一原子力発電所で 7日朝、汚染水の浄化装置がある建物の排気口から、
放射性物質を含む水が漏れ出して 水たまりができているのが見つかりました。
東京電力は 現時点で原発の外部への影響は確認されていないとしていますが およそ5.5トン
が漏れ出たと試算していて、一部が現場の土壌にしみこんだ可能性があることから、今後、
漏れた水と土を回収した上で 原因を調べるとしています。
東京電力によりますと、7日午前8時50分すぎ、福島第一原発で、汚染水の放射性物質を
取り除く浄化装置がある建物の排気口から外部に水が漏れ出しているのを作業員が見つけました。
東京電力によりますと、漏れ出たのは、装置の点検に伴って 配管の内部に残った汚染水を
押し流した際に出た放射性物質を含む水で、本来、閉まっているはずの弁が開いていたため
排気口から漏れたとみられるということです。
装置の中の水の流れを止めたところ 漏えいは止まりましたが、建物の外に敷かれた鉄板の上に
およそ4メートル四方、深さ1ミリの水たまりができていて東京電力は、およそ5.5トンが
漏れ出たと試算しています。
東京電力は 現時点で原発の外部への影響は確認されていないとしていますが 放射性物質を含む水
が現場の土壌にしみこんだ可能性があることから、漏れた水と土を回収した上で弁が開いていた
原因などを調べることにしています。