3.11以前の土壌汚染 まとめ(2)
以下、 年度ごとの最大値(㏃/kg)のみ挙げていきます。
年次 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83
10.2 21.6 48.1 37 28.1 18.8 13.1 44.4 29.2 24.1
84 85 86 87 88 89 90 91 92 93
16.3 30 25.5 26.6 34 27.1 36.7 24.9 20 20
94 95 96 97 98 99 2000 01 02 03
17 16 18 23 17 18.5 20 25.1 18.9 22.6
04 05 06 07 08 09 10 11
18.4 18.8 19 17 17 19 16 130
福島県の場合
72,74年のみ大熊町で試料採取、75年以降は 福島市での試料採取となっています。
72年より前のデータは ありません。
年次 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81
17.8 欠 16.3 14.4 14.1 17 22.2 12.2 21.1 22.9
82 83 84 85 86 87 88 89 90 91
21.5 40.7 77.7 16.3 15.9 13 26 14.2 5.7 22
92 93 94 95 96 97 98 99 2000 01
11 15 84 29.2 7.3 34 22.4 41 36 27.4
02 03 04 05 06 07 08 09 10
29.2 26 22 21 20 5.8 23 26.2 32.3
しかし、2011年3月11日以降、
福島市は 1500㏃/kg以上、大熊町の大半は 15000㏃/㎏以上の高汚染地帯
となってしまいました! この事態を招いたのは、他国の所為ではありません。
日本国政府と東電、そして 地元の福島県 及び 誘致自治体自らが この事態を
招来したのでした。 東北・関東一円を 放射能汚染地帯にした責任を、このうちの
誰一人とらず 謝罪することもなく、あろうことか 当の本人たちが威勢の良い「絆」
の旗を挙げる・・・。
恥知らずとは、彼らのことである!
茨城県の場合
試料採取は、東海村(64,71年~) 水戸市(64~74年) 大洗町(71,72年)。
年次 64 65 66 67 68 69 70 71
33.9 58.5 26 42.6 37.9 42.5 欠 欠 78.6 75.3 12.1
72 74 75 76 77 78 79 80 81
65.1 65.9 35.1 92.5 37 92.5 92.5 114.7 96.2 40.7 62.9
82 83 84 85 86 87 88 89 90 91
55.5 62.9 28.9 21.5 74 122.1 150 58 73 47
92 93 94 95 96 97 98 99 2000 01
32.3 56 60 57 52 57 51 67.7 48.8 45.3
02 03 04 05 06 07 08 09 10 11
29.2 23 52.3 35 39 38 54 65 57 650
栃木県の場合
データは 1988年から。
試料採取場所は、今市市(1988~2005)、日光市(2005~11)
年次 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97
37 26 45 89 47.3 61 39 33 24 49
98 99 2000 01 02 03 04 05 06 07
52 48 31 50 39 37 41 39 48 46
08 09 10 11
36 44 29 960
データは 1990年から。
年次 ・・・ 90 91 92 93 94 95 96 97
5.1 5.4 4.6 5.7 3.7 6.2 4.2 1.4
98 99 2000 01 02 03 04 05 06 07
5.2 2.8 1 5.2 2.2 3.2 2.7 2.8 3 1.2
08 09 10 11
0.9 1.1 1.1 42
埼玉県の場合
試料採取場所は、63,64年が 大里郡江南町、70年以降は さいたま市大宮区。
65~69年のデータを欠く。
年次 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72
61.1 131.4 欠 欠 欠 欠 欠 26.8 69.7 63.4
73 74 75 76 77 78 79 80 81 82
欠 77.7 52.1 58.1 69.9 58.6 13.9 6.5 9.3 7.9
83 84 85 86 87 88 89 90 91 92
8.6 9.8 6.8 13.7 13.3 11.8 10 9.9 7.9 14
93 94 95 96 97 98 99 2000 01 02
11 11 12 9.1 11 13 9.1 9.5 8.5 8
03 04 05 06 07 08 09 10 11
8.7 7.5 6.1 6 5.8 5.7 6.2 6 130
2011年福島第一原発事故後の土壌汚染については、
農水省の 田畑の汚染調査 のデータがあります。
これによると、
単位: ㏃/kg
170 430 1550 560 460 ←最高値
というふうになっていて、「放射能水準調査」と比べてみると、いろいろ興味深いことです。
福島市:3640、二本松市:200~4220、伊達市:3040、本宮市:3140、桑折町:2340
国見町:2020、川俣町:350~3070(山木屋)、大玉村:180~3650、郡山市:2580、
須賀川市:2590、田村市:2450、鏡石町:940、天栄村:1980、石川町:240、
三春町:1470、白河市:1380、喜多方市:480、相馬市:2460、南相馬市:4870、
川内村:130~9940、双葉町:290~68500、浪江町:91300、葛尾村:320~15100
大熊町:790~112000、新地町:500、飯館村:1680~16300、いわき市:2430
農水省の調査は、
放射性物質が耕起によって撹拌される深さ や 農作物が根を張る深さを考慮して、地表面から
約15cmの深さまでの土壌を採取 < 農地土壌放射性物質濃度分布図
ですが、
「放射能水準調査」は
採取する場所はその付近を代表する平坦地で、過去に地表が乱されたことのない所を選びます。
内径5~8cmの土壌採取器を地表面に打ち込み、表層(0~5cm)の土壌を採取した後、
引き続き下層(5~20cm)の土壌を採取します。それぞれ 105℃に調節した乾燥器中で乾燥し、
粉砕して分析
http://www.kankyo-hoshano.go.jp/kl_db/servlet/kt_s_show
するということになっています。
農水省の資料は、土壌でのセシウムの土壌浸透は 5cm以内なので、3倍以上の希釈値。
水準調査の資料は、セシウムの沈着から年月が経つと 土壌浸透は進んでいきますが、
20cmというのは、1963,4年当時から近い年では、やはり 3~4倍の希釈値になって
いるでしょう。 そのため、年月が経って 高い測定値が出ている理由の一つに、
この希釈しての測定値ということがあるのかもしれません。 勿論、資料採取場所が
偶々 高い汚染を受けている場所だったということもあるでしょう。