日本産ブルーベリーとブドウが水際検査で不合格 残留農薬の違反で

            2023/05/23   フォーカス台湾

(台北中央社)衛生福利部(保健省)食品薬物管理署は23日、日本から輸出されたブルーベリー

とブドウが残留農薬の規定違反により水際検査で不合格になったと発表した。全て積み戻し または

廃棄処分される。台湾では 日本産果物が水際検査で不合格になるケースが相次いでいる

 

 不合格になったのは、ブルーベリー9キロとブドウ45キロ。

ブルーベリーからは フルベンジアミドが、ブドウからは シクラニリプロールが検出された。

同署によれば、いずれも 台湾では 当該作物への使用は認められていない。

 

   日本産ブルーベリーが 不合格になるのは 半年で 2度目。抜き取り検査の割合を20~50%に

引き上げ、検査を強化している。

 

この日発表された不合格品は 計11件。日本産果物2件の他、日本から輸出された ホタルイカや

長ネギ、中国から輸出された タレやマッシュルームパウダー、ベトナムから輸出された白菜や

加工済みマンゴーなどもリストに含まれている。

 

 

 

 

 

    フルベンジアミド - mhlw.go.jp

       1998 年に日本農薬株式会社により開発されたヨウ化フタルアミド基を有する殺虫剤である。
    本剤は、鱗翅目害虫の筋肉細胞小胞体のカルシウ ムイオンチャンネルに作用し、体収縮症状を
    もたらして殺虫活性を示す

     シクラニリプロール

       シクラニリプロールは、石原産業株式会社によって開発されたアントラニルアミド系の

  殺虫剤である。本剤は、昆虫の筋細胞に存在するリアノジン受容体を活性化し、筋小胞体の

  カルシウムイオンを細胞質に異常放出させ、筋肉の痙攣や萎縮を引き起こすことで、

  殺虫効果を示すと考えられる。

  今回、農薬取締法に基づく農薬登録申請(新規:りんご、なし等)がなされている。

 

   植物防疫 第72巻7号 

    2004年にチョウ目,アザミウマ目,カメムシ目, ハエ目,コウチュウ目等の害虫に

   高い効果を示す 本化合物の発明に至った。2011年度より,日本植物防疫協会を通じて

   シクラニリプロール 4.5%液剤(IKI―3106 液剤 50)の委託試験を開始し(武田,2017),

   果樹や茶の害虫に対する高い実用性を確認し,2017年12月25日に登録を取得した。

    本剤は 2018 年から「テッパン液剤」の商品名で販売を開始する予定である。なお, 

   海外においても,開発を進めており,既に米国,カナダ, 韓国で登録を取得し,韓国では

   販売を開始している。

 

  台湾で不合格となった輸入食品、日本が最多―台湾メディア 

            2023年5月24日

      ホタルイカからは基準値の3倍のカドミウム

     ―――ホタルイカは、富山県や兵庫県の日本海で多く水揚げされおり、カドミウムと言えば、

   三井金属の神岡鉱山からの廃液による神通川流域のイタイイタイ病。

   これが海に流れ込んで海産物も汚染されている可能性があるということを示唆している・・・。