コロナは今や「高齢者の危険な病気」 70代以上の致死率はインフルより上
2023.05.15 OHK 岡山放送
新型コロナの感染症法上の位置づけが 5類に移行してから、5月15日で 1週間です。
岡山県医師会の松山会長は、5類への引き下げは 適切なタイミングとした上で、基本的な
感染防止対策を県民に呼びかけました。
岡山県医師会の松山正春会長は 15日、コロナ禍以降、初めて マスクを着用せずに
会見に臨みました。
(岡山県医師会 松山正春会長)
「 ワクチンの普及や感染者増で集団免疫が獲得できた可能性があり、オミクロン株が主流
である間は (5類引き下げは)妥当だったと考えている 」
松山会長は 会見で、これまでに 岡山県内で確認された新型コロナの感染状況について分析結果
を示しました。
陽性者のうち亡くなった人の割合は、70代以上で 季節性インフルエンザの致死率 0.55%
を大きく上回っていて、松山会長は 引き続き基本的な感染防止対策を続ける必要があると県民に
呼びかけました。
(岡山県医師会 松山正春会長)
「 コロナは 今では 高齢者の病気と受け取ってほしい。 高齢者の、しかも 危険な病気だ
ということだけは十分留意してほしい 」
また、岡山県が 新たに外来指定を目指している 約440の医療機関について、県医師会では
早期の指定ができるよう、医療機関に協力を呼びかけることにしています。
改めて、高齢者にとっては 危険な病気だ ということが浮き彫りとなりましたが、高齢者を
どう守っていくか、岡山県医師会は 次のことを呼びかけています。
まずは ワクチン接種です。5月8日からは、初回接種を終えた 65歳以上の高齢者や基礎疾患
がある人、医療・介護従事者を対象に接種が始まっています。もうひとつは 社会全体での基本的な
感染防止対策の徹底です。特に 多くの高齢者が訪れる医療機関や高齢者施設などでのマスク着用を
強く推奨しています。