…背水のロシア「前線の凶悪レイプ犯を恩赦」で動員の元アフガン兵
ウクライナ高官から驚きの発言が出たのは 1月4日だ。 米メディア『ABCニュース』のインタビュー
に、キリロ・ブダノフ情報総局長が こう答えたのだ。
【画像】プーチンはここへ逃げる!? 隠し豪華宮殿「戦慄の内部」写真
〈ロシアのプーチン大統領に近い人物から得た情報です。プーチン大統領はガンを患っている。
かなり進行しているため死期は近いでしょう〉
ブダノフ総局長の発言が 本当だとすると、プーチン大統領の不可解な行動のつじつまが合う。
ウクライナへの突然の侵攻、予想外の苦戦で 慌てて予備役兵30万人を部分的動員、たび重なる
核兵器の使用示唆……。 どれも 常識的な判断とは思えず、強い焦りを感じるのだ。
ロシア情勢に詳しい、筑波大学名誉教授の中村逸郎氏が語る。
「プーチン氏は、6年ほど前から病気を患っているといわれます。病状が悪化すれば、肉体
や精神のバランス感覚を失ってしまう。おそらく 正常な判断ができないのでしょう。
プーチン氏は 70歳になりました。男性の平均寿命が 65歳ほどといわれる ロシアでは、
かなりの高齢です。心身両面の衰えが如実になり、プーチン氏は焦っていると思われます」
◆「もうレイプはしないように」
理解しがたい施策は、いくつもある。 ロシアの民間軍事会社「ワグネル」による、凶悪犯登用も
その一つだろう。 国内の刑務所にいる殺人犯などを、部隊へ動員し前線に送り込んでいたのだ。
1月6日、ウクライナ系メディア『ラジオ・スヴォボダ』により、その後の衝撃の事実が明らかになった。
「 凶悪犯は6ヵ月間戦闘に加わっていましたが、同メディアによると 約20人が前線から戻って
きたとか。紹介された動画には、『ワグネル』のトップが 彼らと握手をしながらこう発言する様子
が映っています。 『君たちは 半年間アドレナリンを使ったので、1ヵ月は 事件を起こさない
だろう。酒を飲み過ぎないように。ドラッグを使わないように。もうレイプをしないように』と。
凶悪犯は恩赦を受け刑を免除され、一般の人々との日常生活へ復帰するそうです」
(全国紙国際部記者)
前線に投入されるのは 凶悪犯だけではない。 22年末に 『読売新聞』が報じたのは、
旧アフガニスタン特殊部隊の勧誘だ。
「 特殊部隊は、01年にタリバン政権が崩壊後に欧米から 特殊訓練を受けた精鋭です。
タリバンとの戦闘で経験も豊富。特殊部隊は 3万人にのぼるといわれます。 しかし 21年に
タリバンが復権したことで、多数がイランなどの国外へ脱出します。多くの兵士は 仕事がなく、
生活に困窮しているそうです。
『読売新聞』によると、ロシアはイランの協力をえて 元アフガン兵に SNSでメッセージを送り
熱心に勧誘しているとか。報酬は月20万円ほどで、家族の住居も確保されるそうです。
アフガンは 79年に旧ソ連の侵攻を受け、多くの犠牲者を出しています。ロシアへの不信感は
大きいでしょう。しかし 生活に困る現状を打破するため、応じる兵士も少なからずいると
みられます」(同前)
ウクライナへの侵攻以来、ロシア軍の被害は 10万人以上になるとされる。死期が近づき焦る
プーチン大統領。なりふりかまわぬ戦闘と軍への動員は、終わりがみえない。