任意のPCR検査を値下げへ 検査所増やし「安心出行」から予約も 

                香港経済

 

 

   香港政府は 10月27日、仕事やイベントなどで PCR検査の陰性証明が必要な場合、

  社区検測中心(Community Testing Centres/ Stations)などに赴いて検査することができるが、

 10月28日より標準を 150香港ドルに値下げし、エクスプレス検査の上限を 240香港ドル

 とすることを明らかにした。

  新型コロナウイルス用に開発されたアプリ「安心出行(LeaveHomeSafe)」からもPCR検査を予約

 できるようになるなど、さらに機能を拡張させた。

 

 香港は 31日現在、検査による陽性反応を示した人は 191万3942人、最終確定した累計

 感染者は43万4351人、死亡者は1万385人となっている。新規感染者は 4760人、うち435人

 は海外からの輸入症例。 一方、ワクチン接種者については、1回目が 688万9030人(94.4%)、

 2回目を終えた人は 674万206人(92.4%)、3回目も終えた人は 564万6148人(81.2%)、

 4回目が 53万6226回となっている。

 

  日本では PCR検査場所は 病院または民間が開設した場所で検査を行うのが基本。

 香港の場合、民間のクリニックでも検査可能だが、香港政府が 18区内に社区検測中心を設置。

 ここで簡単に検査できる態勢を整えている。

 

 香港でもオミクロン株が主流となり、重症化しにくいことから社会活動がかなり戻ってきて

 おり、イベントや仕事で 陰性証明が必要なケースが増えてきている。そこで 政府は18区内に

 19あった社区検測中心を 85カ所まで一気に増設して、利便性を向上させる。検査時間は 会場

 によって異なるが、開場は 8時または10時が多く、閉場時間のほとんどは 20時となっている。  

   PCRの検査結果を 24時間以内に取得できる「標準自費服務(Standard self-paid service)」

 はこれまで 240香港ドルだったが 150香港ドルに値下げして経済的負担を軽くした。

 一方、12時間以内に結果が判明する「特快自費服務(Express self-paid service)」は上限を

 240香港ドルにする。支払いは、八達通(Octopus)、電子マネー、クレジットカードのみで、

 現金は受け付けない。

               ※ 1 香港ドル =18.89 日本 円 

                       最終更新時刻 · 10月31日 

 

  外国から 香港に入境し、医学的健康管理期間と自主健康観察期間中の人、60歳以上の

 お年寄り、空港で働く職員などは 社区検測中心で 無料でPCR検査を受けることができた。

 予約専用サイトで予約するか、最近では ウオークインの予約なしでも検査可能だった。

 

   11月8日からは 専用サイトか安心出行からの予約のみ PCR検査が無料となる。 

 このため政府は 安心出行の機能を拡張。安心出行から PCR検査予約専用サイトに直接、

 アクセスできるようにしたほか、専用のQRコードを取得できるようにし、PCR検査の時に

 スムーズに手続きが可能となった。

 

     香港基礎データ|外務省

        面積 1,110平方km(東京都の約半分)

        人口 約740万人(2021)