明治初年 「僧侶身分」を廃して、僧侶の肉食妻帯を
明治政府に働きかけ、👇の布告を出させた備後出身の曹洞宗僧侶・鴻雪爪
(1814~1904)
明治5年 太政官布告第133号
今より 僧侶 肉食妻帯・畜髪など 勝手に為すべきこと
ただし、法用のほかは、人民一般の服を着用すること 苦しからず候こと
( 自今僧侶肉食妻帯畜髪等可為勝手事
但法用ノ外ハ人民一般ノ服ヲ着用不苦候事 )
徳富 蘇峰(1863~1957)
永平寺管長が「もんじゅ」「ふげん」命名に直接関わったか?
日本印度学仏教学会第63回学術大会
仏教者は 新型動力炉命名にどう関与したか?
「もんじゅ」・「ふげん」命名伝説の虚実
工藤英勝師
直接にも、間接的にも命名行為じたいに、秦師は関与していないし、原子力政策推進に
積極的に関わっていない。しかしながら、上述のような肯定的な感想を述べ、事実を異なるかたち
であっても、永平寺の要職者が命名に賛同しているという噂が蔓延してきたということは、
ある意味では、「もんじゅ」「ふげん」に代表される国産技術の新型動力炉にもとづく原子力政策を
翼賛する社会的効果をもってきたといわざるを得ない。
「もんじゅ」「ふげん」命名の経緯と永平寺シンポ: 山本宗補の雑記帳
工藤師は 秦師の関与を明確に否定した上で、仏教界全体が国策の原発政策を容認してきた
という事実に対しても、レジュメで厳しく指摘し反省を試みている。
「 仏教界の大勢としては、日本政府と企業体がナショナルプロジェクトとして推進してきた
原子力政策をほぼ容認してきたことは動かすことのできない事実である。
仏教者が 命名以前に助言をしたり、命名後に その由来を聞いて 感激したりしてきたことや、
今日 このことを仏教の教えにもとづいて 否定的に評価する前提となる「仏教」とは いったい何か
が厳しく問われなければならないことはいうまでもない。
たとえ善意にもとづくにせよ、命名に関与した歴史的な責任は 仏教者の共業として
担わなくてはなるまい」 (同レジュメから引用)
加えて、工藤師は以下のメールを私に寄せられた。
第一 曹洞宗僧侶の思い込みと願望によるものですが、貫首の手記がありながら 似ても
似つかない虚偽伝説を蔓延させてきたのかは いまなお謎です。
第二 構成員の私も含め、本当の反省をしていないし、そんな自己欺瞞を放置したままで、
かりそめの「脱原発」を表明しているだけと認識しています。 己の過去の所業すら点検できて
いないのですから。
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