VVS 福岡公演から始まり話題になった特大京ジェ『Hysteria』から降りてきた妄想物語。


あれだけ京ジェ京ジェと騒いでたくせに…

まさかのきょもじゅり小説です(´   `*)ゞ


樹→大我→ジェシー

(基本樹目線でお話が進みます)



※福岡公演直後から書き始めたお話なので、かなりの時差あり小説になっておりますあせる



※閲覧注意。(BLです)


苦手な方はUターンでお願い致します。


樹side


周りに聞こえないように声を殺してひとしきり泣いたきょもが静かになった。

「きょも…?」

返事がない。


おそらく泣き疲れたんだろう。

しばらくすると俺の肩に頭がもたれ掛かってきて、小さな寝息が聞こえてきた。


肩の重みと寝息すら愛おしい。


頭に被せていた上着をそっと取り、それを今度は身体にかけてあげながら寝ているきょもの顔を覗き込むと涙でぐしょぐしょに濡れていた。


目が腫れてる…。

こんなに泣いたきょもを見るのは久しぶりかもしれない。


飛行機の中じゃなかったら声を出して泣きたかっただろうに…

どこまでこの人は我慢強いのだろうか…。


もっと俺に甘えてよ、きょも。


そのいじらしい姿に切なくなりながら、ぐしょぐしょの顔をきょもが起きないように優しく拭った。




着陸が近づき、シートベルト着用のサインとアナウンスが流れ、きょもが目を覚ました。


大「…っ、あたま痛っ…」

「きょも、大丈夫?」

大「うぅ…瞼重っ…」

そう言って目を擦ろうとするきょもの手を掴んで止める。


「擦ったらもっと腫れちゃうよ」

大「…やっぱ腫れてる?」

「うん、珍しくひと重になってる。笑」

大「げっ、マジで?」

スマホの画面で目元を確認するきょも。



大「う〜わ、めっちゃブスになってる」

「ひと重でも可愛いよ」

大「目ぇ悪っ!!どこがよ?!」

「うん、ごめん。ちょっと盛った」

大「は?!なにそれ。普通そういう時は嘘でもそんなことないよって言うもんなのー!」

ぷくっと頬を膨らませ口を尖らせる。


なにその顔。めちゃくちゃ可愛いし。


「ぁははっ、ごめんごめん。
きょもはどんな顔でも可愛いよ?」

大「…いや疑問形だし…笑ってるやん」

時折出てくる関西弁っぽい喋り方が
これまた可愛い。


「もういい!」なんて拗ねてるけど…ちょっといつものきょもに戻ってて安心した。



大「…はぁ…最悪。明日朝からドラマの撮影なのに…どうしよ…」

「はい、これあげる」

いつもバッグに入れて持ち歩いてるホットアイマスクをきょもに差し出す。


「先に目を5分くらい冷やしてからその後温めると効果的らしいよ」

大「へぇ〜、そうなんだ?樹詳しいね」

「きょもの目が腫れてるのに気づいてさ…、
実はさっき、きょもが寝ている間に調べました…笑」


大「俺のために…?」

「そ、きょものため」


大「…そうだったんだ? 樹、ありがと」

ホットアイマスクを受け取りながら少し照れたように俯いた。


そんな顔しないで…。

連れて帰りたくなる。


「…きょも…いつでも話聞くから」

大「樹…」

「なんなら今日でもいいよ?このあと飲みにでも行く?」

大「えっ…」


眉尻をさげて困った表情のきょも。

…さすがに急すぎたか…?


「なぁんてね、冗談。笑」

飲みには行きたいけど…きょものことを困らせたいワケではないから笑って誤魔化した。


「…でも、いつでも話聞くってのは本当だから。また泣きたくなったら連絡して」


大「…樹、あのね…、本当は今日話聞いてもらいたい気持ちではあるんだけど…
明日朝早いから悩んでたの。樹の気持ちすごく嬉しかった。本当にありがとう。今度、連絡してもいい?」

「もちろん。いつでも待ってる」


なんて…紳士的な返しをしたけど…

きょもとの約束ができて心の中では思いっきりガッツポーズをしていた。