※閲覧注意。(BLです)
(誕生日企画 短編)
田中樹×京本大我
樹side
俺の誕生日から3日後の朝、
気持ちよく寝ていたら携帯が鳴った。
完全にまだ夢心地で…
電話に出るのがめんどくさくて放置する事にした。
しばらく鳴り続けてやっと切れたと思ったらまたすぐに鳴り続ける。
『…はぁっ、こんな朝早くから誰だよ?!』
若干イラっとしながらスマホの画面を見ると…ディスプレイに俺の愛しの人の名前が表示されている。
「えっ、きょも?!」
こんな朝早くから電話をかけてくる事なんてそうそうなくて…何かあったのかとビックリして、慌てて電話に出た。
「もしもし?きょも?」
大「•••」
自分からかけてきたのに何も喋らないきょもに不安が募る。
「…きょも?なにかあったの?」
ともう一度問いかけてみると…
大「…樹は…さ…」
「うん?」
大「…風磨が好きなんだ?」
温度を感じない冷たい口調でワケのわからない事を言っている。
「は?風磨?なに、どういうこと?」
大「風磨とそんな関係だったんだ…
樹のバカっ!樹なんて大っ嫌い!」
そう言われて切れた電話。
寝ぼけた頭でイマイチ状況が理解できない。
『えっ…どういうこと…?なんで風磨…?
…てか、大っ嫌いって言われたよな…?』
突然の大嫌い宣言に困惑していると…
きょもからLINEが送られてきた。
「えっ…」
そしてさらに続けてLINEが届き…
[相思相愛だって]
[樹と風磨はお互いのホクロの数まで知ってる仲なんでしょ?]
[風磨とお幸せに]
「えっ…ちょっと待って…え…?」
慌てて電話をかけ直したら…
拒否られた。
「マジかよ?!」
慌ててLINEを開くと
LINEもブロックされてしまった。
去るもの追わずのきょものことだ…。
いや、去ったのはきょもの方なんだけど…
『…これは本気でヤバい!』
とにかくきょもの誤解を解きたくて…
他のメンバーに連絡しまくってなんとかきょもと連絡がつき、誤解を解くことができた。
大「樹…大っ嫌いなんて言ってごめんね」
先ほどの電話とは違い、いつものちょっと甘えた口調のきょもに戻ってひと安心。
「マジで悲しかったんだけど?」
と冗談混じりで拗ねてみる。
大「ホントごめんってばぁ〜
だって俺…樹と風磨が本当にそういう関係なのかと思っちゃったんだもんっ」
樹「俺はきょも以外の身体に興味はありません。…あっ、今度きょもの身体のホクロ、何個あるか数えてあげよっか?笑」
大「…もうっ、バカっ…」
今度は可愛らしいバカを頂きました。
電話の向こうで口を尖らせながら顔を真っ赤にしてるきょもが想像できて顔が緩む。
「きょも、かぁ〜いぃ♡」
大「あぁ〜とぉ〜♡」
「俺らバカップルじゃん!」
なんて笑い合いながら幸せを噛み締めた。
それにしても…
俺の愛しの人もピュアすぎない?笑
『愛おしぃ〜♡』
fin.
樹ドリボおめでとう