交換殺人か。
死ねよと思っている相手を自分がそのまま殺してしまったら、
そりゃまあ怪しまれますわな。
周辺人物の洗い出しとかいって、
殺した翌日にはもう捜査線上に名前が浮かんでいたりして。
そこで。
これまで会ったこともなければ、
利害関係などもまったくない、
そういった人物とひそかに手を結び、
そいつに自分の殺したい相手をバッサリやってもらう。
その代わり、自分も手を結んだ相手の望む人物を殺してやる。
交換殺人。
交友関係も動機もまったく何もない奴を殺すんだから、
これはうまくいきそうだ。うひょ。
2人でも捕まるリスクはぐっと少なくなりそうな予感なのに、
これを4人でシャッフルして実行に移してしまったのが本書です。
しかし、4人の犯人たちも人間です。
そこにさまざまな思惑がからみ、
思ってもみなかった事態が勃発。
捜査側との騙し騙され合いのつばぜり合いも読みどころです。
あ、読者も騙されちゃいますね。これは。
私など、「キングはこいつだ!ふっふ~ん」
などと上から目線になって読んでたのが、
ほんとお恥ずかしい。
ああ作者に騙された。