松仙園~沼ノ平~当麻乗越 | 独り言ちの山暦

独り言ちの山暦

「風の又三郎、又三郎、早く此さ飛んで来!」「この頂で赤道から北極までの大循環の自慢話を聴かせてくれ。」

 

     2020.8.1。

     松仙園を経由し沼ノ原から当麻乗越まで歩いてきた。

     松仙園には木道が設置、整備されたということで、多くの登山者を予測していたが

     出会ったのは単独登山者のみであった。

     まだ涼しい、6時06分に登山口をスタートした。

      林道は笹も刈られ歩きやすが、ところどころ泥濘もありゲイター装着は正解

      であった。

      6時25分。

      林道から右に入り登山道へと進む。針葉樹、広葉樹混合の中を歩くが、風が通

      らなく蒸し暑い。

      登山道は明瞭で笹も刈り取られている。歩き易い登山道のほうであろう。

      7時19分。

      松仙園分岐に着いた。一挙に明るく視界が開けた。ここまで3.4Km.

      ここからは新しく設置された木道が湿原の中へと伸びていた。

      今や花の季節も終え、紅葉の時期には余りにも早すぎる。

      こんな時期だから訪れる登山者も少ない。それが私たちには嬉しい時間

      と空間でもあった。

      旭岳、左端には愛別岳を眺めながら湿原を歩く。

      煩い虫たちもいない。ここは一方通行になっておりすれ違う登山者に会う

      こともない。

       もったいない、時間が過ぎていく。

       視線をどの方向に向けても心が満たされてくるようだ。

        旭岳。紅葉時期に眺めれば、雪を冠したその姿は美しいに違いない。

      この湿原には多様な生き物が棲息しているのだろう。

        この環境を守り続ける、そんなことを思いながら歩いた。

       三ノ沼、二ノ沼そして一ノ沼と巡ってきた。

       心から安堵する安らぎの中、ゆっくりと歩いた。

 

         四ノ沼に着いた。この湿原も残り少なくなった。

       ここから眺めると、やはり美しいと実感。

      ここから笹は広く綺麗に刈られている。

      感謝しかない。

         8時18分。八島分岐には出口ゲート。ここまで5.9Km.

       半月沼の縁を歩く。

        まだ少しの雪が残ってる。冬の到来まで残ることができるのか。

       8時40分。六ノ沼で休息。

       今日、この辺りでは俄雨の予報があるらしい。雨雲が立ち込めてきた。

       もう少し脚を伸ばそう。当麻乗越まで行く事にする。

         9時46分、当麻乗越。

         旭岳頂上は雲の中。ここまで8.8Km。

       沼ノ平を見下ろす。何度も見慣れた光景であるがホッと息を吐く。

 

         30分ほどの大休息。

         kawaさんが背負ってきたノンアルコールビールが五臓六腑に染

         み渡った。 

       10時20分、下山準備に入ると旭岳の雲が切れた。

        12時37分、愛山渓登山口に戻った。

        途中、ポツポツと雨に当たったが雨具を出すこともなかった。

        行動距離13.9Km。

        行動時間6時間38分(休憩時間48分含む)。

        登山口は気温23度。旭川市内に戻ると30度を越えていた。

        暑い、堪らん。山の上は、極楽だ。