日曜日は支部内交流試合でした。
まずは昭島道場の入賞者です。
午前の部
セミコンタクトルール組手
いい笑顔に見えますが、無理やり笑顔になるよう誘導しました。笑
午後の部
極真ルール組手(フルコンタクト)
誘導しないとこんな感じになります。笑
びっくりするくらい誰ひとり笑顔が無いですね。笑
午前の部、午後の部、それぞれの終礼の際に話した事を補足も含めて簡単にご紹介します。
まず午前。
セミコンはまだ極真会館の中で歴史が浅いので、型や極真ルールに比べると挑戦する人が少なめです。
少し前までは「組手」と「型」の2つを柱に稽古をしていましたが今は「セミコン」を入れた3つとも言えます。
人によってそれぞれ「好き嫌い」「得意不得意」があるとは思いますが、子供や若い人は黒帯を取るまではある程度全てできるようにしておいた方が良いと思います。
年齢が上の方は組手が難しい人などもいますので、それぞれの年齢や身体の状態に合った稽古をする事が大切です。
(ただ後輩にアドバイスができるような知識は身に付けた方がいいですが)
1番上の帯である黒帯というのは憧れの1つでもあるでしょう。
黒帯というのはどのような人か?というと(まぁ色々ありますが)簡単な例の1つは
「指導もできる」
という事。
そのためにはある程度「空手」の事を広く知っていなければなりません。
「空手」というとかなり広い範囲になってしまいますが「指導」という部分のみを見ると、まずは稽古を始める前の「礼法」から始まり「準備運動」「基本稽古」「移動稽古」「型」などに続きます。
そんな中の1つに「セミコン」も入ってきます。
ある程度上の帯(黒帯や1級)になってから何か専門的に集中して稽古をするというのはもちろん大事ですが、そこまでは幅広く色々と学び、挑戦していきましょう。
ちなみに先日の関東大会の一般上級で優勝した大知選手や彩弥選手も数年前、セミコンの首都圏交流大会でも共に優勝しています。
午後の部。
試合を見ていれば組手の技術、体力、今後の練習方向など、指導する際の課題なども見えてきます。
ただ「内面」は本人にしかわかりません。
「試合が始まる前から緊張や恐怖に飲まれていた」
「相手の実績を知り勝てないだろうと決めていた」
「途中あまりの苦しさから、もう嫌だと諦めた」
「絶対に勝ちたいという気持ちが持てなかった」
などなど、挙げればキリがありません。
この辺りは本人が実際の気持ちと違う発言をする事もよくありますので、そうなるとますます実際のところは本人にしかわかりません。
上の数々の例で言うと、戦う前から緊張と恐怖で耐えられず
「もう嫌だ、早く終わって楽になりたい」
と考えていたのに、戦い終わった後
「全力を出し切ったのに、勝てなくて悔しい」
と発言したら、周りはそれを信じますから事実と違う感じになってしまいます。
指導する側からすれば素直に
「緊張と恐怖から戦えなかった」
と言ってもらえれば、今後はそれを克服するような指導もできますので、本当は素直な気持ちを出してくれた方が指導も遠回りせずに済みます。
(結果、本人も遠回りにならずに済みます)
ただそれは稀なケース。
ほとんどの人は自身のプライドを守るために弱気な面は隠そうとします。
(弱気な自分を強くしていくのも空手の目的ですから弱気な事は悪い事ではないのですが、なかなかそこを素直に言える人はあまりいません)
そんな弱気な面は人には言えなくても、自分自身は絶対にわかっているはずです。
人には言えなくても、そこは誤魔化さず、自分で認めて、それを克服する事も目標の1つに加えて稽古を続けていきましょう。
各終礼で伝えたかった話はこんな感じです。
これを忘れずに、今後も頑張っていきましょう。
これで2023年、昭島道場が挑戦する大会は全て終了しました。
2020年のコロナで大会が無くなってから、4年をかけて少しずつ大会が増えてきましたが、今年はやっと通常通りの活動になりましたね。
来年もまた同じように活動できるといいですね。
最後になりましたが、出場した選手の皆さん、引率の保護者の皆様、お疲れ様でした。
セコンド、審判、手伝いスタッフの皆様も朝から長い1日、ご協力いただき誠にありがとうございました。