悲しむ力 | エグゼクティブ・コーチ 和気香子

エグゼクティブ・コーチ 和気香子

普段の思考パターンではどうしても出てこないことが、ふとした瞬間に閃くことがあります。
そんな状態を意図的に作り出して、色んな気づきを得てもらうことで将来の夢・ビジョンを明確にしたり、課題解決のためのヒントを見つけるお手伝いをするのが私のコーチングです。

こんにちは。
イキイキとした毎日を送るためのサポートをする月香です。

生きづらさを感じているあなたのために

今週の週刊朝日に、僧侶である中下大樹の「今、必要なのは『悲しむ力』」という記事が掲載されてました。
ホスピスで患者さんや家族の心のケアをするとともに、500人以上の死を見取った経験がある中下さんです。
その他にも孤立死や自殺など合計で2,000人以上の葬儀を行ってきたそうです。

その中下さんが被災地に行かれて且つテレビでの「がんばろう」震災キャンペーンをご覧になって改めて感じたことが書かれてます。

今の日本には「悲しむ力」が足りないと。
震災がなかったことのように、悲しみを見つめないまま「がんばろう」というのは、違うのでは、と。

そして、悲しみには二つの種類があると言われてます。
誰かを亡くす、失恋する、仕事を失うなどの”喪失感”。
もう一つは、人を傷つけて後悔したり、失敗を繰り返したり、「こうありたい」と願っても出来ない現状に対する”自分自身の悲しみ”。

悲しむとは、自分の嫌なところを見つめていくということであり、つらいかもしれないけれど、悲しみをしっかり見つめることで、喜びや楽しみをより味わうことができる、と中下さんは仰ってます。

自らも記憶から消したいような過去があったそうです。
そして、それらを見つめて肯定することで、やっと楽になれたとのこと。

”痛みや悲しみに蓋をしたまま生きていくことは、とても辛いことです”

以上が、週刊朝日に書かれていたことからの抜粋です。
「悲しむ力」という本も出されているそうです。

語る言葉は違うかもしれませんが、リミッティングビリーフ・チェンジも同じ考え方だと私は捉えてます。
子どもの頃に刷り込まれたリミッティング・ビリーフ(思い込み、価値観)により、色々な感情に蓋をしてしまうことを覚えてしまい、癖になってしまう。
そして、苦しくなる。

過去の嫌なことを認めることで、そしてその感情処理をすることで、リミッティング・ビリーフを変え、楽になれる。

”痛みや悲しみに蓋をすること”は、一時的には楽に思えますが、蓋をしてしまうと永遠に無くなりません。
心のどこかで休火山のように存在し続けるのです。

だから、何らかのかたちで表現した方が良いのです。
誰かに話したり、誰も居なければカウンセリングを受けるのも一つの手ですし、それも気が進まない場合には一人で泣いたり、怒ったりなどの感情の解放をするのも良いのだと思います。

嫌な感情を抑えがちな自信への自戒も込めて書きました。

我慢しないでくださいね。


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