ブラックスワンのヒロインのリミッティング・ビリーフ | エグゼクティブ・コーチ 和気香子

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普段の思考パターンではどうしても出てこないことが、ふとした瞬間に閃くことがあります。
そんな状態を意図的に作り出して、色んな気づきを得てもらうことで将来の夢・ビジョンを明確にしたり、課題解決のためのヒントを見つけるお手伝いをするのが私のコーチングです。

こんにちは。
イキイキとした毎日を送るためのサポートをする月香です。

雨は降らないようなので、またまた山登りに行く途中です。
いつもの仲間たちが事情があって暫く参加できないので、おひとり様登山です。

一人だとどんどんペースが早くなってしまいます。
誰と競争してるんだろう? なんて思います。

生きづらさを感じているあなたのために

ブラックスワンという映画を見ました。
巷では、サスペンスとかホラーと言われているみたいですが、私は、悲しいお話だと感じました。

主人公は、バレエ団で踊る才能ある若く美しい純粋なバレリーナ。
やはり、昔はバレリーナだったお母さんと二人暮らしです。

お母さんは、主人公のニナを生むためにバレエの道を断念します。
断念する前も、群舞の一人でソロを踊るほどの実力であるとは認められてなかったようです。
ニナにバレリーナとして成功することを期待しながらも、どこか嫉妬心があるように感じられました。

ニナはリミッティング・ビリーフとドライバー (命令型のリミッティング・ビリーフ) の固まりです。
重要な存在であってはいけない
成長してはいけない
セクシーであってはいけない
完全でなくてはいけない
一生懸命努力しなくてはならない

パッと思いつくだけでも、かなり強いのがこんなにあります。

私自身のものと重なる部分も多く、見ながら、かなり自己投影してしまいました。

バレエ団のプリマが引退し、翌シーズンを新たなプリマを据えた"白鳥の湖"で幕開けすることになり、ニナが抜擢されます。

そこまでは順調なはのですが、その後に試練が待ち受けてます。
ニナは努力家だし、才能があるので、技術的には完璧です。
また、ピュアなので、純粋なおそらく処女であるホワイトスワンは、ハマリ役です。

けれど、"白鳥の湖"の主役は、ホワイトスワンブラックスワンの両方を演じなければなりません。
男を性的魅力で惑わすブラックスワン。
ホワイトスワンとは、正反対のパーソナリティ。

ニナは、二十代前半だと想像しますが、年齢にしては、男女関係のことに対してウブです。
それは、経験が少ないからというだけではなく、リミッティング・ビリーフによる、より性格や価値観に根ざしたものです。
だから、経験を積めば良いという具合に、簡単にはいきません。

ブラックスワンを躍りこなせません。

「男をやる気 (性的に) にさせていない」
「技術的には文句はないが、それでは完璧ではない。surprise yourself!(自分を解放しろ)」
と演出家に言われ続けます

これが、どんなに難しいことか!
一生懸命練習するとは、努力できます。
Surprise yourself は、分かっていてもどうしたら良いか。。。

似たような経験があるので、演出家の言葉が辛くて痛くて、困りました。

ニナは悩んで追い詰められていきます。
そして、思いかけない方向へ話は進んでいくのです。

セッションでリミッティング・ビリーフを解放したら解決しました、となるとドラマになりませんが、ニナにとっては、リミッティング・ビリーフを解決できた方が良かったのでしょう。

サスペンスと捉えるか、ホラーと見るか、悲しいお話と感じるかは、人それぞれだと思います。
良い映画であることは、間違いありません。


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