ストレスの定義 | エグゼクティブ・コーチ 和気香子

エグゼクティブ・コーチ 和気香子

普段の思考パターンではどうしても出てこないことが、ふとした瞬間に閃くことがあります。
そんな状態を意図的に作り出して、色んな気づきを得てもらうことで将来の夢・ビジョンを明確にしたり、課題解決のためのヒントを見つけるお手伝いをするのが私のコーチングです。

こんにちは。
イキイキとした毎日を送るサポートをする月香です。

東京では急に暖かくなり、空調が効いていないオフィスが暑く感じられるようになりました。

昨年のような猛暑になった場合、エアコンをかけないで耐えられるのでしょうか?
暑さと寒さ、どちらの方が辛いものなのでしょうか?
寒い時には重ね着をして布団にもぐり込めば良いけど、暑い場合には裸以上には脱げないので、やっぱり暑さの方がキツいのかも。

しかし、エアコンがない時代でも、中東やインド、アラスカには人が住んでいたのだから、人間は気温に対して順応性があるのでしょうね。

さて、ストレスについて。
今日、「ストレスを感じていない時にはストレスがないと考えて良いのか?」との質問を受けました。
「自覚してなくてもストレスはかかってます」と答えてから、再度ストレスの定義を確認してみました。

う~ん、ストレスは定義が難しそうです。
The American Institute of Stressによると、主観的なものであり、何がストレスになり、どのような影響を及ぼすかは十人十色だそうです。
話はズレますが、こんな団体があるのがアメリカらしいですね。

ところで、現在使われている意味合いの"ストレス"の概念をもたらしたのは、Hans Selyeというハンガリー生まれのカナダ人生理学者だそうです。

1936年、""the non-specific response of the body to any demand for change (意訳すれば、"変化に対応しようとする身体の全般的反応"でしょうか)"と定義しました。

そして、動物実験で、物理的・心理的刺激が、胃潰瘍、リンパ腺の収縮、副腎皮質の拡大などを引き起こしたと説明しました。
後には、心臓発作、脳梗塞、腎臓病、リューマチ等の原因になるとも。
当時、病気は全て病原体が原因だと考えられていたので、注目を浴びたそうです。
当然、賛否両論だったことでしょう。

それまでstressは、物理学で弾性 (引っ張られた時に元に戻る力) とされていたので、Selye博士が新しい概念を持ち込んだ時には混乱を生んだそうです。

フランス語に訳す時には、学者たちが散々議論して、"le stress"なる新しい単語を作ったそうです。
ちなみに、"le"がつくので、男性名詞です。
女性名詞にしなかったのは何故なんでしょうね?

改めて調べると面白いです。
今は当たり前のように日常生活の中で使われている言葉であり概念が、まだ割に新しいものだなんて。


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