漫画「虚構推理」6巻感想【ついに鋼人七瀬事件解決! その結末に刮目せよ!】 | 漫画「虚構推理」感想ブログ

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こんにちは! 漫画「虚構推理」6巻の感想を書いていきたいと思います。

 

6巻ではついに鋼人七瀬事件が解決! アニメもここからなので、アニメを見た人は7巻から購入するのが正しいかも?

 

私もこちらの記事で解説している方法なら無料でアニメも全て見れ、さらに7巻が丸々読めますのでもしよかったらお試しください。

 

それではあらすじ...にいく前に重要なポイントを3つにまとめました!

 

POINT
  • 解決第3: 七瀬かりんの姉のストーカーが犯人?
  • 六花の息の根を止める解決第4
  • 桜川六花の目的

 

漫画「虚構推理」6巻のあらすじ

 

提示した2つの解決はいずれも部分的には支持されたが、欠点を指摘され多数派とはならなかった。

 

琴子は第3の解決を繰り出すが、部分的には支持されたものの、六花自身の書き込みにより否定されてしまう。

 

しかし、琴子はこれまでの3つの解決である「罠」を仕掛けていた。

 

六花はその罠に気づかず、ただ単に多数派を削ぎ落とす未来を決定してきた。

 

それこそが琴子の「罠」だった。そして琴子は最後の解決第4を繰り出す。

 

果たして琴子の提示した解決は多数派となり、鋼人七瀬を消滅させることができるのか?

 

そして完全に明らかになる六花の目的とは...?

 

漫画「虚構推理」6巻の感想

解決第3: 七瀬かりんの姉のストーカーが犯人?

解決第3は、七瀬かりんの姉を主体としたストーリーです。
 
実際に七瀬かりんの姉、初美は「かりんが死ぬわけない。これはかりんではない」と七瀬かりんの死体を目の前にして言った、という事実からストーリーを組み上げています。
 
ストーリーとして面白く、解決としては(六花さんに指摘されますが)不備がある、という解決でした。
 
ただ、七瀬初美の件からここまでのストーリーを練り上げたのは見事という他ありません。
 
さすがに「犯人が女装して鋼人七瀬を演じた」という部分は、漫画の絵も重なり、シリアスな場面なのに笑ってしまいました。
 
いや、ギャグ要素が入った解決じゃないんですけどね笑
 
しかし父親の件と言い姉の件と言い、真相は分かりませんが七瀬かりんの家族関係はそんなに良いものではなかったみたいですね。
 

六花の息の根を止める解決第4

 
解決第3も六花の書き込みにより否定されてしまいましたが、琴子はここまでの解決で周到に罠を張っていました。
 
  • 解決1:寺田刑事が鋼人七瀬を独自調査していた
  • 解決2:七瀬かりんの父親が悪意を持って手記を残した
  • 解決3:七瀬かりんの姉が手記をマスメディアに流した
これらの事実は否定されませんでした。
 
六花さんの未来決定能力でも、全てを否定すると不自然さが残るため、なるべく自然な形で琴子の解決の賛成者が減る未来を掴んできたからです。
 
この六花さんの行動を読んで、琴子は上記の事実を解決に紛れ込ませ、解決4の布石としたのでした。
 
さすがに解決4の内容をここで記すのは野暮というものでしょう。
 
詳細はコミックスに任せるとして、この解決を組んだ琴子、ひいてはその背後にいる作者に感嘆するほかありませんでした。
 
解決1〜3はいわゆる「伏線」というやつで、作者は通常ではフィクションの物語に用いられる伏線の感覚をミステリーに持ち込んだんだと思います。
 
解決4も、私はすっきりしましたが、(現実の)評判では賛否両論あったそうです。
 
しかし私は、解決4の質の高い低いより、ミステリーにこの手法を持ち込んだことそのものを賞賛したいと思います(なんだか自分で書いていてアレですが、上から目線ですね汗 作者さんごめんなさい)。
 
あまりにも手法が革命的すぎて、「虚構推理」がミステリーなのかさえ疑わしくなるほどです笑
 
事件がおきていてその解決を提示するのだからミステリーのはずなんですが。
 
しかし琴子の「〇〇、おまえが犯人だ!」のセリフは痺れましたね!
 
これまでの伏線があったからこそ、響くセリフです。
 
あ、ちなみに解決した後の「私は後で九郎さんのバナナを食べさせていただければ」という安定の琴子の下ネタも別に意味で響きましたけどね笑
 

桜川六花の目的

 
結局六花さんの目的はなんだったのか。これまでの巻でもその一旦は出てきましたが、事件解決後、九郎の推論という形でその目的が明らかにされます。その目的とは
 
未来決定能力と不老不死の能力を使って普通の人間に戻る
 
です。
 
正確には、今回の鋼人七瀬のような「想像力の怪物」、六花さんを普通の体に戻せる想像力の怪物、神のような力を持った怪物を作り出そうとしている、ですね。
 
そんな所業は秩序に反しているため、琴子が出動するわけです。かくして2人は永遠のライバル(?)となっているわけですね。
 
九郎は能力と折り合いをつけながら普通の生活を送ろうとしているのに対し、六花さんのなんたる不適なことか。
 
超常的な能力を使って「普通に」戻るということ自体が矛盾していますし...
 
それに対抗する琴子、それを支える九郎。
 
九郎はいつも琴子に対してそっけない態度ですが、本巻最後の方のやりとりで、心の底では琴子を信頼し、守ろうとしていることが分かります。
 
ここら辺もぜひコミックスの方を見てみて下さい!
 
さて、鋼人七瀬の事件も終わり、次回は短編集になるようです。
 
短編集でも変わらず感想は書いていきますよ!
 
ではでは〜