改めて | 内田恭子オフィシャルブログ「Dear Diary,」Powered by Ameba

改めて

改めて先日訪問した宮城県女川町の現在の様子。

6月に続き今回も女川町立第一と第四保育所にVOiCEで読み聞かせをしてきました。今回は12月とあって、クリスマスや冬の絵本をセレクト。数年通い続けることによって、子供たちが私たちのことを覚えていてくれてとても嬉しいです。先生方もいつも温かく迎えてくださって、本当に感謝です。人と人の距離がちょっとずつ縮まっていくのは喜びは、かけがいのないものです。


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今回は途中でクリスマスのクイズ大会も挟んだり、先日のsalon d'orとのコラボのチャリティクリスマスリース作りに参加してくださったみなさんの気持ちからのちょっとしたプレゼントもあり、子供たちも大いに楽しんでくれた様子でした。

ちょっぴり物足りないサンタクロースに扮したVOiCE唯一の男性メンバーのことも、子供たちが「きもーい!」と優しく?受け入れてくれてよかったよかった。一応本業はPR会社のトップの人なんですけどね笑。心折れずにサンタに徹してくれました。

今回感じたことは、子供たちの数が以前より少し減ってしまったこと。震災でひとつの保育所が流され、女川町には現在このふたつの保育所しかありません。ただ今小中一貫校の建設計画が進められていますが、保育所も老朽化が進んでるということで、こちらもこれからの課題のひとつになるのでしょう。


児童数が減ってしまったものの、嬉しいニュースもありました。今年は女川町のベビーブームでだったそうです!今年赤ちゃんを出産したママたちともゆっくりお話をさせてもらいました。みなさん、若くて明るくて、キラキラしていました。

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ベビーブームの裏側には、やはり生活が落ち着いてきたという声が聞かれました。けれども今度は保育園に入れず、待機をしているという話も。働くママが多いだけに、復帰したくても復帰できないという都心と同じような現状もあります。病院では病児保育が始まるなど色々な動きがあるということですが、これもまた考えていかなければならない問題のひとつなのかもしれません。

他にママたちの声としては、身近なところに公園がないということ、子供用品や洋服を買うには石巻へ行かなくてはならないということ、道路がまだ工事中で整備されていないところが多いためベビーカーが使えない、工事用のトラックや大型車が多く、子供を安心して遊ばせる場所が限られている、などという話も出ました。復興住宅が次々と出来上がり、多くの方がそちらに移っているいますが、仮設住宅暮らしの方がまだいるのも事実。

女川町の復興は著しく、駅前のシーパルピア女川(テナント型商業施設)も色々な小売店や飲食店があり、観光客が楽しめるようになっています。多くの場所では海に防波堤を作るところが多い中、女川ではあえて防波堤を作っていません。その理由は海をやっぱり愛しているから。女川に住む人たちの町を思う気持ちがとても強く伝わってきました。

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町の復興も大事。子供を育てる環境も大事。町のこれからを作っていくうえで解消されなければならないこともたくさんありました。本当の復興、誰にとっても暮らしやすい町が早く出来上がりますように。

そしてみなさん、どうぞ素敵なクリスマスをお過ごしくださいね!