2006.09. 1(金)| 仲山今日子アナのblog一覧≫

0036.jpg7月10日にスタートしました、tvkニュースハーバー、見ていただいていますでしょうか?

ストレートニュースだけでなく、様々なゲストをお招きして、旬の話題についてお聞きしていますが、先日は来日中の、イラク、サマワにあるムサンナテレビ局のキャスター、ハサン・アブドルハーディー・ハサンさんにお越しいただいてお話をお伺いしました。

 

「ここに来る前に(広島の)宮島に行ったのだけれど、お土産にしゃもじと箸を買ったんですよ。まだ独身なので、家族に早く結婚しろ、って言われていて…」

治安が不安定な国から来たとは思えないほど、穏やかに話すハサンさんは、テレビの人というより、どこか学者のような雰囲気のある方でした。

実はハサンさん、「サマワの久米宏」(?)というくらい、地元では有名なキャスターだそう。

通称のハサン・ハラワー(ハラワーは甘いという意味)という名前で番組に出ているそうですが、
町を歩いていると、子供が寄ってきて、本当に甘いのかな?とハサンさんを触って、その手をなめたりすることもあるとか。

お話していて一番印象的だったのは、ハサンさんが

「今のイラクにとって一番の問題は、アルジャジーラやアルアラビーヤなど
人々に大きな影響を与えているメディアが、過激派に与する情報を流していること。
テロの現場の映像を流してイラクの混乱をクローズアップしたり、
テロリストの声明を何度も発表することで、
更に他国からテロリストが入ってきている現状がある」 と言っていた事。


私はそれまで、アルジャジーラといえばアラブの放送局、
イラクの人たちにも支持されているのでは?
と思っていたので意外でした。

また、メディアの側にその意図がなかったとしても、放送が 「広告塔」 となってしまう、あるいはそう捉えられてしまう側面があることを、改めて思い知らされました。

もともとは芸術分野が専門で、イラクでは詩人としても知られるハサンさん。
イラクには石油だけでなく、優れた遺跡や観光資源がある。 国を立て直して、かつてのように芸術・文化の都として、世界中の人に来てもらいたい、と夢を語りました。


ニュースハーバーでは、グローバルな話題から身近な情報まで、更に色々なゲストの方にお話をお聞きしていきます。

こんな話題があるよ!というものがありましたら、どうぞこちらまでご連絡ください。