2008.05.28(水)| 仲山今日子アナのblog一覧≫

いよいよ今日から始まったアフリカ開発会議。アフリカのことをもっと知りたい!
と、いうことで。知人に紹介してもらい、会議にあわせて来日中のガボン共和国の大統領の息子さんにお会いしてきました☆

 

ガボン開発銀行総裁でもある、クリスチャン・ボンゴさん。
ガボンは人口130万人。アフリカ西部の小さな国です。

 

もともとは農業国だったのですが、現在、主な産出品は、石油、ウラン、鉄、そして木材。
植民地時代の名残で、公用語はフランス語だそうです。
「アフリカ支援」という今回のアフリカ開発会議のテーマからやはり、気になるのは、日本がどれくらい投資しているのかと言う事。
ボンゴさんによると、ガボンに一番投資している国は中国。90年代から急激に投資が増え、1位の中国を100とするなら、2位が旧宗主国のフランスで50、3位はリビアの25、日本はなんと、5以下と言うこと。議事堂も中国の援助で建てられ、借款の額も多いとか。
今回のアフリカ開発会議のテーマは、資源外交における中国の存在感が増す中、日本の存在感をアピールすること。
「中国はアフリカが好きだから来るのではなく、世界の資源を支配したいからだと思っている。だけれど、自分たちには資金がないから仕方ない。パワーバランスをとるためにも、日本の投資を歓迎したい。まずは、道路などのインフラを整備し、子供たちに十分な教育をしたい。」
「どこかで石油が出たと言うと、投資が大量に流れ込んでくる。昔からあった農業中心の生活は、石油が出て石油ビジネスが中心となることで壊れてしまった。今は各国からの投資がないとビジネスができないが、本当は自分たちの力でビジネスがしたい。そのためには、
①農業 ②医療 ③住宅 を、自分たちで供給できることが大切」ということでした。

昨日から始まった、福田首相が総ての首脳に直接会うという「マラソン会談」。実はガボンがトップバッターだったのですが、これについては、
「やはり、15分と言う時間は短すぎる。ただ、これをきっかけに日本といい関係を築いていきたい。我々は、日本からお金がほしいわけではなく、特に、農業やテレコミュニケーションなどのノウハウとテクノロジーがほしい。また、例えばガボンの技術力では建てられない高層ビルを、日本が安い値段で建ててくれ、その技術を教えてくれれば嬉しい」
ということでした。

ちょうど農業の話になったので、日本が開発の援助をしている、同じ面積でたくさん収穫できる米、ネリカ米についてお聞きすると、「知らなかった」とおっしゃっていました。
これがきっかけで、日本が開発したお米が普及して、ガボンの人たちの食事が豊かになると嬉しいな…♪
ボンゴさんに、夢についてたずねると、う~ん、困ったな、と笑った後、真剣な表情で、「アフリカ大陸から戦争がなくなること」と話していたのが印象的でした。
「資源があるから戦争が起きる。でも、資源がないと貧しくなる」
アフリカが直面している難しさを垣間見た思いがしました。



会場に入るためのプレスパスを受け取りました♪