シンガポールの著名なワインコレクターの方のお宅で行われたワインテイスティングにお邪魔してきました!
地下のワインセラーには、個人のコレクションとは思えないラインナップのワインが並びます。
このシンガポールの高級住宅街にあるお宅で行われたテイスティングは、韓国人のビジネスマン、Hi Sang Leeさんが所有する、ナパバレーのワイナリー、Dana Estatesのもの。
(右がLeeさん、左がKit san)
ちなみに、Danaとは、Leeさんが子供の頃に、お坊さんがつけてくれた名前で、サンスクリット語で「寛大」という意味なのだそう。
PR担当の、Kit Gilbertさんの説明で、テイスティングが行われました。
シングルヴィンヤードでのワイン造りを行なっているDana Estatesだけに、
ソーヴィニョン・ブラン1種類、
①Hershey Vineyard Howell Mountain 2015
一瞬リースリングを思わせるような、フルーティーな香りで、アルコールのボリューム感があり、切れ味が豊か。
赤ワインはカベルネ・ソーヴィニョンの年代違い、エリア違いのものを4種類。
②Vaso by Dana Estates 2013
午後の日差しが強い場所だけに、皮が厚くなるそうで、タンニンと緑の香りがしっかりあります。
③Onda 2014
前者と比べて、こちらの方が酸味もタンニンも強い印象です。
④Hershey Vineyard Howell Mountain 2015
こちらは、少し柑橘のようなすっきりとしたフルーティーさがあります。25日〜55日と、ゆっくりと時間をかけた低温での発酵。石灰のようなミネラルの印象もあります。
⑤Helms Vineyard Rutherford 2015
前者よりも、さらに石灰のようなミネラルが強く、バニラや甘いスパイスの印象があります。
Leeさんは、韓国にワイン文化を紹介したパイオニアとも呼ばれているそうで、元々は南米にワイナリーを作ろうと考えていたものの、韓国から遠すぎるということで、2002年頃から、比較的アクセスの良いナパに行くようになり、ヴィンヤードを購入するのに至ったのだとか。
どのワインも、アルコール度15%以上と、しっかりとしたボディがあるのが印象的。まだ若い状態ですが、角があるのではなく、この状態でも美味しくいただけるもの。
「フレッシュで飲んでも美味しく、エイジングしても美味しいワインを目指した」とLeeさん。特に①は約100ケース、④、⑤のワインは約200ケースと生産量はごく少なく、これから知名度が上がったら、なかなか手に入らないワインになりそう。
いつか、ワイナリーにもお邪魔してみたいものです!
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■Dana Estate