週末、プーケットに行ってきました!
プーケットはバンコクから800キロほど南、むしろマレーシアとの国境に近い小さな島です。タイは地域ごとの食文化の豊かさでも知られていますが、プーケットのリゾート、Paresa Resort Phuketのメインダイニング Talung Thai では、ここで働く人たちが毎日食べて育った、南部タイ料理を提供しています。
屋内席もありますが、オススメはやはり、海の見える屋外席。
プーケット名物のロブスターは、ニンニクの効いた黒胡椒炒めで。
Lobster Tord Kratiem Prik Thai - Wok sautéed lobster with fresh chili, garlic and green peppercorn
そのほかにも、様々なシーフードが特産。「タイ南部は、特産のフレッシュな魚介類、特に海老を使った料理が多いのが特徴。プーケットなどタイ南部には何百年も前から、インドネシアやマレーシアからやってきた、定住せずに海を渡って暮らす漁民がいて、獲った魚を保存するためにスパイスを多く使った料理を作っていたのです。だから、タイ料理の中でも辛いのですよ」とリゾートのDawid Koegelenbergジェネラルマネージャーに説明していただきました。
辛いタイ料理の中でも、さらに辛みが強い料理、苦手な方は辛さ控えめでお願いした方が良いかもしれません。(辛さ控えめでお願いすれば、「日本のカレーは中辛が好き」な人でも、ちょうどよく食べられると思います。もちろん、辛さなしにすることもできます)
また、Dawidさんのオススメが、バンコクの一ツ星、Naamの、David Thompsonシェフが作ったうずらのカレー。
Gaeng Sap Nok- Minced quail jungle curry
フレッシュな胡椒の実や様々なナスを使っています。日本のナスと比べると小さい、ピンポン玉くらいの香りの良いナスから、しっかり苦味のあるパチンコ玉サイズのナスまで、それに赤身のうずらのひき肉と茹でたうずらの卵を合わせた、スパイス炒めのような感じのカレーです。
また、南部のカレーとして知られるマッサマンカレーは、スノーフィッシュと呼ばれる鱈のように脂の乗った魚でアレンジ。カレーをソースのようにしていただきます。
Massaman Snow Fish
ほとんど全ての料理は、ルームサービスでもいただけるので、ちょうど雨の日にお願いしました。
「普通」でお願いすると、結構しっかり辛いので、辛さ控えめでお願いしました。
Keang Pou - Yellow coconut crab curry
ホワイトクラブという蟹がゴロゴロ入ったイエローカレー。伝統的に、しっとりと滑らかな食感の米の麺を合わせて食べます。ホーリーバジルの葉が載っています。
Yam Pak Kood - Organic fern tip salad
早朝に森で取って来たというオーガニックのシダの若葉をさっと湯がいて、蒸したキングプラウンを添え、やや甘めのライムと唐辛子のドレッシングで仕上げたもの。たっぷりとフライドシャロットをふりかけて。
Moo Hong - 5 hour slow braised pork belly
シンガポールでも食べられている、広東風肉骨茶のようだと感じた一皿。黒胡椒や五香粉、ダークソヤソースの甘い煮汁で5時間煮込んだという豚ばら肉は、ホロリと崩れ、しっかり味がしみています。昔、ジャングルで働いていた労働者が働いている間ずっと火にかけておいておき、帰ってくるとしっかりとバラ肉が煮込まれていたという料理。やや甘めの肉汁もとても味わい深く、白いご飯が欲しくなる味わいです。
Khao Pad Nahm Prik Goong Sod - Wok sautéed rice with traditional Phuket shrimp paste.
プーケット伝統のエビのペーストでソテーしたご飯。細かく刻んだインゲン豆、塩漬けのアヒルの卵とともに。シュリンプペーストで炒めたご飯は、香りはあまり強くなく、自然な海の旨味を感じる味わいでした。軒先などで乾燥させたエビで作ったエビのペースト作りは、今でもプーケットでは自然に見られるものだとか。
Pad Pak-Miang Goong Seab - Pan seared forest greens with organic egg scramble & crispy shrimps
また、南部にしかない野菜などもぜひ味わいたいものの一つ。Gnetum Gnemonという、タイの野生種のほうれん草とオーガニックの卵の炒め物。柔らかいほうれん草で、塩味でさっぱりといただきます。甘く、カリッとした小エビが、食感のアクセントになっています。
Goong Pad Satow- Fried prawns with "Satow" and Phuket shrimp paste.
シンガポールでも「ペタイ豆」として知られている豆を、プーケットのエビのペースト、エビと一緒に炒めたもの。シンガポールのもののように、トマトのペーストなどを使わず、あっさりとした味わいで、エビペーストの旨味とコクが生きています。
Tub Tim Krob Siam ‘red ruby’ water chestnuts in coconut milk
デザートは、餅粉のようなものでコートしたシャキシャキのピンクのくわい、フレッシュなココナッツの果肉を甘いココナッツミルクとともにいただくもの。くわいには、どこか、薔薇の花を思わせるようなフローラルなニュアンスがありました。
中国系の豚肉の煮込みがある一方で、マレーシアに近い立地から、イスラムの影響を受けた豚肉を使わないマッサマンカレーが生まれた場所でもあり、バンコクとはまた違った食文化が楽しめます。プーケットらしさ溢れる料理の数々、楽しんでみてくださいね。
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■Talung Thai
営業時間:7:00〜24:00、無休
住所:49 Moo6, Layi-Nakalay Road, Kamala Kathu, Phuket 83150, Thailand
電話:+66 76 302 000
https://www.paresaresorts.com/facilities/talung-thai.html