こちらがメニュー。クアラルンプールに行かないと食べられないDarrenシェフの料理だけでなく、Sunシェフも、今回全て、このために特別に作ったメニューで臨みます。
ベビーコーンに、コーンのジュースをまとわせてからコーンの粉に、ほのかに五香粉が香るガラムマサラの衣をつけたグリル。
サクサクとした軽い食感、コーンの様々な味わいを楽しみます。
Mango Curry(D)
Banana Hearts, Kerdas, Grilled Garlic Chive and Pickled Rose (D)
バナナの花は、100度で45分、オイルなどと共に加熱してから、バーナーで表面を焦がして。中国醤油のもろみから作った味噌のようなペースト、kerdasという、ソラマメのような実を乾燥させたチップ、スモークした大根と、グリルしたガーリックチャイブと呼ばれるネギの仲間を乗せて。どこか懐かしい味わいを、香ばしく仕上げています。
Squid, Sambal, Ink, Kangkong (M)
シンガポールで「サンバルソトン」と呼ばれる、イカのスパイス炒めを、モダンに表現しています。
柔らかく上質なイカは、細かく包丁を入れて、食べやすくしてからグリル、カレーリーフオイルや大きめの干しエビを使ったプラナカンスタイルのサンバルソース、イカスミとエルサレムアーティチョークのピュレ。フレッシュなカンコンと呼ばれる青菜が、みずみずしさを加えています。
Roasted Eggplant, Keluak paste, Aerated mushroom and Candlenut Sauce(D)
ローストした茄子は、上に味噌のような香りのブアクルアのペーストを乗せて、まるで味噌田楽のような仕上がりに。黒にんにくのような香りと甘みのジャングルのニンニク、そして、マッシュルームと、シンガポールではカレーなどに使われるキャンドルナッツのフォーム、最後にキャンドルナッツを削りかけて。
Goat Chops, Shitake, Kailan (M)
Metaらしい味の構成でもあり、個人的にも気に入ったのがこちら。地元の市場、テッカマーケットで買ってきたという山羊の肉をテンジャンに漬けて、60度で40分真空低温調理をしてから、炭火で仕上げています。酸味を効かせた椎茸、椎茸と出汁とバターのピュレ。ジュは山羊の骨や端肉にミルポワを加えて作ったもの。
そしてコラボレーションで作られたのが、こちらのカレー、ちょうどマレーシアの伝統的なレストランで食べる時のように、バナナの葉に少しずつおかずが盛り付けてあります。
Steamed Purple Rice dish with Delicacies:
中央の紫の米は、マレーシアの独自品種。
Grouper in Durian (D)
シンガポールでもマレーシアでも愛されているドリアンは、通常レストランではデザートとして楽しまれることが多いもの。それを、フルーティーな味わいを生かしつつ、甘くない料理に使っているのがとてもユニーク。ハタの一種、グルッパは米粉をつけてから揚げ、そこに、グルッパの骨からとった出汁とタラゴンを加えたブールブランソースを作り、バターの代わりに油分の多いドリアンで仕上げたソースを絡めます。
Pomelo Karabu (D)
ポメロに、柑橘系の香りがある、マレーシアのジャングルで採れた野生の胡椒の実を使ったペーストを混ぜて。この胡椒は、台湾の馬告と呼ばれる胡椒の仲間と同じ種類のものだとか。細かく刻んだカフィライムの葉、塩漬け卵黄のパウダーをかけて。
Kimchi with Pork Belly (M)
Sunシェフの奥様が作ったと言う、キムチを使った、豚バラ肉とキムチの煮込み。
酸味のアクセントに、獅子唐芥子のピクルスが添えられています。
Fish head curry (M)
グルッパの骨からとった出汁に、インドのカレー粉よりもより辛いと言う、韓国のカレー粉、人参、ジャガイモなどを加えたカレー。
キャラメルと一緒に6時間かけて低温調理したと言うバナナの茎、バナナのソルベ、パンダンのオイル、ココナッツミルクとタピオカ、ココナッツメレンゲ。焦がしたココナッツのパウダーと共に。
これがバナナの茎。中心の部分だけを使います。
■Meta(メタ)
営業時間:ランチ 12:00~14:30(平日)、ディナー 18:00~22:00(月曜~木曜)~23:00(金曜・土曜)、日曜休
住所:9 Keong Saik Road, Singapore 089117
電話:+65 6513 0898
アクセス:MRTアウトラム・パーク駅徒歩7分