珍しいフィンランドのセレブリティシェフがやってきて特別なメニューを披露するイベントが、11月10日に Intercontinental Hotel(ブギス)で行われます!
フィンランドを代表するレストラン、Savoyのエクゼクティブヘッドシェフ、Kari Aihinenさんを招いて、Intercontinental Hotel のEric Neoエグゼクティブシェフと共に行われる一夜限りのイベント。
Kari シェフはSavoy で働いて12年、テレビ出演や料理本などでも知られるフィンランドのセレブリティシェフです。
迎える側のEricシェフは、「シンガポールにフィンランドのシェフがやって来るというのは、シンガポールのフードシーンで初めてではないか」と語り、「今回特別にフィンランド大使館や運送会社の助けで特別にフィンランドから取り寄せた食材もある、ぜひその味を楽しんでほしい」ということでした。
北欧料理はだいぶトレンドとなってきましたが、まだなじみのないフィンランド料理とはどんなものなのか、 SavoyのKariシェフにお話を伺いました。
「今の時期のフィンランドは、素晴らしい食材がたくさんある時期。レインディアーと呼ばれる野生の鹿の一種や、ベリーや天然のマッシュルームなどが素晴らしいよ」とKariシェフ。実は、海外でイベントをやるのは2年前のニューヨークに続いて2回目。
今回は、フィンランド独立100周年、そしてSavoyも開店80周年という記念すべきタイミングで、フィンランド政府のサポートもあり実現しました。
(実際のメニュー、$268)
基本的に、フィンランド料理は古典的な煮込み料理など伝統的な料理が多く、それこそ頭から尻尾まで無駄なく使うのが特徴とか。例えば、レインディアーは、角をロシアに売った後は、その身をビールと月桂樹の葉で煮込み、ビーツときゅうりのピクルス、マッシュポテトを添えて提供するのが伝統的なスタイルだとか。それを、アレンジして新鮮さを生かしたタルタルにして提供しているそうです。シンガポールではレインディアーを輸入することが国の規制でできないため、代わりに子羊でタルタルを作るそう。
今回の仕掛け人で、Ericシェフの兄、Neo Beng Tongさんによると、これからもこう言ったイベントを続けていこうと考えていて、もしかしたら逆に、ヘルシンキでのコラボレーションの開催も考えているのだとか。
「フィンランドとシンガポールの人口はほぼ同じ。小国だけれども、しっかり世界での存在感を出していきたい」と語るKariシェフ。
料理の力で、世界に自国をアピールする、という動きはますます様々な国に広がっている印象。
ボキューズ・ドールなどの国際コンクールでの評価など、やはりフィンランドの料理が世界的に認められることも必要、とKariシェフ。これから積極的にこう言ったイベントに参加していきたいと考えているようです。
こうして人と人、国と国が食という共通の言語を通じてどんどん交流が盛んになっていく。食の世界の新しいイノベーションは、こういったところから、また生まれて来るのかもしれません。
■ the Finland-Singapore Culinary Masters- An immersive Nordic-Asian dining experience
日時:2017年11月10日(金)19:00〜
住所:Ash & Elm, 80 Middle Road, Singapore 188966
電話: +65 6825 1008
アクセス:MRTブギス駅から徒歩5分