モダン広東料理店のMitzoが、シンガポールで活躍するシェフを招いてコラボレーションを行うFriends of Mitzo。
これまでに、LabyrinthのLG Hanシェフ、Morsels の Petrina Lohシェフを招いてコラボレーションが行われてきましたが、3回目の今回は、モダンシンガポール料理を提供している、Revolution CaféのShen Tanシェフを招いて、11月15日、16日の午後6時30分から行われます。
事前に行われたメディアイベントにお邪魔してきました!
MitzoのNicky Ngシェフのメニューは(N)、Shen Tanシェフのものは(S)です。
まずは、二人のシェフがそれぞれに作った前菜の盛り合わせ。
“Nasi lemak” (S)& baked seabass with spicy cumin sauce(N)
Shenシェフは、シンガポールの伝統的な朝食、ココナッツミルクで炊いたご飯とチリペースト、イカンビリスと呼ばれる小魚を合わせるナシレマを巻き寿司仕立てにしています。そして、Nickyシェフは、伝統的なココナッツ麺、ラクサをイメージしたペーストに漬け込んだスズキの仲間を、オーブンで焼き上げています。スズキの脂が程よく焦げて、伝統的な炭火で作ったラクサのように、スモーキーな香りを生み出していました。
Teaser
カクテルペアリングは、3杯セットで50ドル。こちらはなんと鶏肉をそぼろ状にしたフロスがついた、コニャックとプロセッコ、ハイビスカスウォーターのカクテル。
Pork Rib & Coconut Soup with Dumplings(S)
ヤングココナッツウォーター100%で2時間煮込んで作ったタブルボイルドスープ。少し甘めですが、パスタのような水餃子のようなダンプリングの中に入っているラクサリーフたっぷりのペストソースを絡めながら食べると丁度良い味。
もう1つのダンプリングは、ブアクルア(ブラックナッツ)のペーストが入っていました。イタリアンの伝統的なパスタの形に、シンガポールな食材が入っているのが面白かったです。
Mitzo Platter(N)
Nickyシェフは、自慢のチャーシューを、コーヒーパウダーとコーヒーオイルで仕上げて。もう1つは酔っ払い鶏と海老を入れたイカ墨の皮の点心。
表面にうっすらとカリカリの砂糖の層ができたチャーシューはNickyシェフのシグネチャーですが、コーヒーの香ばしさとほのかな苦味が脂の甘みに合い、また違った美味しさになっていました。
Summer Botanic
カクテルペアリングは、乾燥したカモマイルの花を漬け込んだウィスキー、アプリコットブランデー、バラとりんごのシロップなどでできたカクテル。
カモマイルのはっきりとしたリンゴの香りが印象的でした。
Singapore “Bak-Chor-Mee” Elements(S)
シンガポールらしい、バクチョーミー(酸味と辛味のある麺)を再解釈した一皿。クリスピーな食感をと、牡蠣のフリッターが添えられています。豚肉と牡蠣の組み合わせは個人的にも好きなのだとか。その後ろにはチリペーストで和えたパスタ、そして同じように豚肉を表現するのも、違う方法で、ということで、インドネシア産のシングルオリジン豆のコーヒーを抽出した後の粉に、五香粉を混ぜたもので豚肉を包み、低温調理したもの。
Lobster & Truffle Poached Rice(N)
ロブスターとトリュフを使った濃厚なリゾット。上にはロブスターのハサミがのっています。
Asian Heritage
パンダンリーフを絞ったジュースに、ライチリキュールやウォッカを混ぜたもの。卵白を加えてふわりとした甘みに。
Png Kueh & Salted Egg Yolk(S)
もっちりとしたPng Kuehという伝統的な餅菓子の中身は、もっちりとした黒米。黒米は甘く煮て、ココナッツクリームとともに提供されることもある、シンガポール・マレーシアの伝統的な食材。餅の皮を香ばしく焼き上げてあります。横にあるのは塩漬け卵黄のアイスクリーム、グラメラカと呼ばれるパームシュガーのソースがかけられています。
シンガポールらしさを生かした2日間だけのモダンな料理、ぜひ楽しんでみてくださいね!
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■ Friends of Mitzo: Chef Shen Tan
日時:2017年11月15日、16日 18:30〜
住所:Level 4 Grand Park Orchard, 270 Orchard Road Singapore 238857
電話: +65 6603 8855
アクセス:MRTサマセット駅から徒歩6分