フラトンベイホテルのオールデイダイニング、La Brasserieが新しくなったということで、ランチにお邪魔してきました。

 

 

まずは香港の有名デザイナー、Andre Fuによる内装。床をライトグレーの木目調に張り替え、ジム・トンプソンのファブリックのクッションやカーテンを導入、アクセントカラーを、夕日の色と同じ、濃いオレンジ色に。

料理は、ホテル全体を統括するイタリア人の、Sandroエグゼクティブシェフが監修したもの。基本的には、子連れもOKの肩肘を張らないスタイルのビストロですが、10mもある高い天井は、とても開放感があり、インテリアと相まって、贅沢な気分を味わえます。

 

まずは、サービスのパンとバター。自家製パンの中から、私は全粒粉のサワードゥをいただきました。バターはニュージーランド産のオーガニックの無塩バター。

 

 

Traditonal Onion Soup($19)

 

 

ローカルの白玉ねぎと、牛肉のストック、そしてグリュイエールチーズを振りかけて焼いたクラッシックなスタイルのオニオンスープ。牛の出汁は、牛骨と脂を除いたトリミングした部分をオーブンで焼いてから、4時間以上、沸騰しないようにじっくりと煮詰め、玉ねぎはオリーブオイルと少量のバターで炒めてヘルシーに。その両方を合わせて、さらに3時間以上煮込んであります。そしてサービスの直前にポットにいれて、サワードゥの生地とグリュイエールチーズを乗せてサラマンダーで仕上げてあります。

 

 

Aubergine Caviar Tartine($19、新メニュー)

 

 

地中海産のナスは炭火焼のオーブン、ジョスパーオーブンで高温で表面を焦がし、皮を剥いてから、ローマトマトとニンニクやパセリ、バジルやイタリア産のヴァージンオリーブオイルとともに混ぜてあります。さらに、ローマトマトの皮を湯むきにし、塩とタイムを加えてから90度のオーブンで1〜2時間セミドライになるまで加熱します。そして、添えられているのは、なんとパリから 毎週空輸されるというPoillane のパン。薪釜で焼かれたパンならではの香ばしさと、深みのある味わいが、焦がしたナスとよく合います。バッファローのモッツァレラチーズも添えて。

 

Lobster and Scallop Carpaccio($33)

 

 

レストランがオープンした2010年からの人気メニュー、活けのボストンロブスターと北海道産のホタテ、トリュフとライムのドレッシング添え。トリュフは季節によって産地が変わりますが、今はイタリア産のサマートリュフでした。ビネグレットベースのドレッシングに、新鮮なロブスターとホタテ、スッキリとした味わいで、食欲をそそる前菜です。

 

Hot Smoked Balik Salmon($21、新メニュー)

 

 

備長炭でスモークしてから低温調理して表面をさっと炙ったニュージーランド産のキングサーモンとうずらの卵、フェンネル、赤玉ねぎのコンポート、ディルや生クリームを添えた一皿。フェンネルはシェリービネガーに6時間漬けてあります。ローカルの放し飼いのうずらの卵は、6分間茹でてから氷水につけて、半熟にした後、パン粉をまぶして揚げてあります。

 

Cote De Boeuf($99、新メニュー)

 

 

メニュー上は2人前になっていますが、500gもの骨付き、リブアイを含むリブロースのたっぷりとした肉。他の料理も頼んでいれば、おそらく3〜5人で分けても大丈夫なボリュームです。A4のオーストラリア和牛で、日本の備長炭と、ブラックチェリーの木を使い、ジョスパーオーブンで焼き上げています。タイムバターを添えて。

こちらには、3種類の塩と、9種類のマスタードから、好みのものを選べます。

 

Supreme De Canard Confit($39)

 

 

伝統的な手法で作られた鴨のコンフィ。

粗塩と砂糖、スパイスに4時間漬け込んでから、2〜3時間かけてコンフィにし、しばらく置いておいた後、表面をフライパンでしっかりと焼き付けて提供しています。レンズ豆はニンニク、人参、セロリ、シャロット、タイムやシェリービネガーと共に、ゆっくりと煮込んでいます。サラダは蜂蜜と粒マスタードのドレッシングをかけて。

 

Lobster A L'Americaine($68、新メニュー)

 

 

活けのボストンロブスターのハサミの部分は軽く湯がき、他の部分は茹でた後にフライパンで焼き、新鮮なローマトマトとバジルと共に煮込んであります。エンジェルヘアパスタはこのソースと一緒にいただきます。

 

La Complete Galette($23、新メニュー)

 

 

そば粉のガレットは、リンゴのお酒、サイダーと合うということで、セットだと$28で楽しめます。

こちらは、ハムと放し飼いの鶏の卵、グリュイエールチーズが入ったものですが、様々な種類があります。ちなみに、生地は混ぜてから一晩〜二晩寝かせて、焼く直前に卵と炭酸水を加えて、カリッとした食感を実現しています。

 

Louis Raison Original Crisp($17)

単品のサイダーはこちら。自家農園で摘み取ったリンゴを材料に作られています。

 

 

ここからがデザート。

Profiteroles($13、新メニュー)

 

 

プロフィットロールは暖かいチョコレートソースと生クリーム、スライスしたアーモンドとタヒチバニラのアイスクリームと共に。

 

Tarte Tatin($32)

 

 

2〜4人前という、ボリュームたっぷりのタルトタタン。

4人まで、それぞれにタヒチバニラのアイスクリームが1スクープついてきます。

 


 

小菓子はマカロン、シンガポール伝統のシナモンなどの甘いスパイス入りのバームクーヘン、クエ・ラピス。

 

 

開放的でラグジュアリーな空間を楽しみながら、気軽にビストロ料理が楽しめるお店です。

 

 

 

<DATA>
■La Brasserie(ラ・ブラッスリー) 
営業時間:ランチ 12:00~14:30(平日のみ)、ディナー 18:30~22:30、週末は12時よりブランチあり、無休
住所:The Fullerton Bay Hotel Singapore, 80 Collyer Quay, Singapore 049326
電話:+65 6597 5288
アクセス:MRTラッフルズプレイス駅徒歩4分