今注目のテロック・エアエリア、特におしゃれな飲食店やバーが続々とオープンしているアモイ・ストリート(Amoy Street)に去年オープン。
中国・四川省の中心、成都でグッド・ウッド・コーヒー(Good wood coffee)という大手カフェチェーンを経営しているオーナーのリウ・ビン(Liu Bin)さんとヘ・ニン(He Ning)さん夫妻が、オープンしたお店です。
新しく、シンガポールのGuy Savoy で2年半働いていた、Eugine Seeシェフがキッチンの指揮を取るようになりました。
ショップハウスの作りを生かした、間口が狭く奥行きのある店内。中国の大自然をイメージした店内は蘭などの本物の植物が植えられ、緑豊かで、とてもくつろげます。ゆったりとした革張りのソファ席も多く、シンガポールではなかなかないくつろぎ感。
店名の由来は、友が集うという意味。太陽を守るために、4羽の火の鳥が太陽の周りをまわっている、という中国の言い伝えがあり、この火の鳥と、鳥が憩い人が集う場所、という二つの意味が込められているのだとか。提供されているのは、西洋料理をベースに、四川料理のアクセントを加えた料理の数々。辛いだけではなく、様々な発酵調味料などを使っているのが四川料理の魅力、そんな本場の味をそのまま、シンガポールに持ってきたのだとか。
カフェが経営しているお店なので、コーヒーもオススメですが、グリーンスムージーなど、ヘルシーな飲み物も揃っています。
Green Power($13)
Baby Octopus Classic Sichuan white garlic sauce Baby squid($18 Small Plate)
Pig Ear Mosaic($18 Small Plate)
中華ではよく登場する豚の耳を、四川風の唐辛子と酸味のあるソースで仕上げたもの。下には葛でできた麺が入っていて、少しコリコリしたゼラチン質の食感の豚の耳と、そのゼラチン感をさらに強めたような、もっちりとした葛の麺がいいバランスになっています。
Crispy Chicken Winglet($16 Small Plate)
鶏の手羽を、生姜やねぎ、にんにく、醤油などでマリネしてから揚げ、レモンを効かせた四川のスパイスをまぶしたもの。素揚げしたにんにくの芽を添えて。
ピリ辛なこのあたりのお皿は、ビールとの相性抜群です。
Find the Chicken in the Chillies($16 Small Plate)
そして、四川料理をアレンジした一口唐揚げのような印象の一品。
La Zi Ji (辣子鸡) というそうですが、赤唐辛子や花椒などと共に揚げた鶏肉。唐辛子の中から鶏肉を探し出すような状態になっていて、一見とても辛そうなのですが、見た目ほどには辛くありません。
Kawa Ebi Swim in the Chillies($17 Small Plate)
La Zi Ji を、鶏の代わりに日本産の川エビを同じように揚げて作ったもの。中がジューシーな川エビは、一味違います。
ドリンクは、元Waku Ghin のバーで働いていたVincentさんに頼むと、メニューにないものも作ってくれます。
Salmon 2 Ways($23 Dinner)
シンガポールで人気の魚、サーモンを2種類の方法で料理した盛り合わせ。昆布とゆずを隠し味にしたタルタルは、ほのかに新鮮な四川山椒のアクセントを効かせたりんごのグラニテを添えて。もう一品は、スウェーデンのサーモンのマリネ、Gravlax(グラブラックス)に着想を得た一品、低温調理したサーモンにライチを合わせて、クミンと唐辛子で仕上げてあります。
Roasted Chicken & Avocado Salad with Sichuan Pepper
(ランチ$18、ディナー$20 Lunch & Dinner)
アボカドとローストチキンのサラダは、クリーミーな中にも四川山椒でアクセントがつけてあり、すっきりとしたレモンの香りとあいまってあっさりと食べられます。そんなに辛味がないので、辛いのが苦手な方でも大丈夫そう。ざくろの実の食感と優しい甘みのバランスも良いです。
フレンチで修業を積んだEugineシェフにとって、中華の出汁の取り方は全く違ったそう。魚の骨を、ローストするのではなく、揚げてから出汁をとること、香味野菜の代わりに、様々な種類の漬物を入れて、臭みを取ることなどが印象的だったそう。
Xiang Su Duck ($30 Dinner)
Xiang Suとは、中国語で香り高くクリスピー、という意味。
その名の通り、オレンジピールや生姜、にんにくやねぎ、シナモンや八角、月桂樹の葉でマリネしてから蒸し煮にした鴨の胸肉と、コンフィにしたモモ肉の盛り合わせ。ソースは、中華で使われるHosinソースに、はちみつを加えて。コンフィの皮はカリカリに仕上げてあります。
下には、ちょっと甘いバランスの皿に、キャラメリゼした香ばしさを加える、一度ローストした、ポテトのピュレ。
甘く濃厚な味とバランスをとるピクルスと、脂っぽさを拭い去る、すっきりと香り高いジャスミンティーと共に提供されます。
Spicy Oriental Bolognaise(辛味なし$20、辛味あり$22 Lunch & Dinner)
四川料理のジャージャー麺をエンジェルヘアパスタでアレンジした一品。辛味ありとなしがあり、私は辛味ありをいただきました。豚ひき肉に甜麺醤を混ぜて作った肉味噌に、四川風の漬物や干した桜エビなどを混ぜて、上から温泉卵がとろり。甘辛味に、桜エビの香ばしさのアクセントがあって、日本のソース系の味わいが好きな方はきっと気に入るはず。
Poached Pear($12 Dessert)
発酵させたもち米、lao zao(醪糟)のグラニテは、甘酒を少し濃厚にしたような味わい。そこに、八角などの中華スパイスを入れたシロップで煮た洋梨、白きくらげやデーツなど。少し、シンガポールのデザート、Cheng Tngとも共通するような味わい。金木犀の花とクコの実のゼリーを添えて。中華の甘いスパイスと金木犀の香りでいただく、アジアらしく、そしてさっぱりとしたデザートで、個人的にとても気に入っています。
MonoTone($15 Dessert)
白と黒のゴマを使ったデザート。
黒ゴマのソースに、スポンジ、サブレ、白ごまのパルフェとごま油をパウダー状にしたもの。
中国の伝統的な、赤砂糖を使ったゴマのサブレの素朴な乾いた味わいに、クリーミーなパルフェがよくあいます。
Glutinous Rice Cake ($12 Dessert)
こちらは甘いデザートメニューですが、甘くないものもあります。
揚げた餅に、ピーナッツの粉をまぶし、赤砂糖のキャラメルシロップをかけたもの。
周りはカリッと、内側はしっとりふんわり柔らかく仕上がった餅に、ピーナッツの味が生きています。
■ バーズ・オブ・ア・フェザー(Birds of a Feather)
営業時間:11:00〜23:00(月曜)
住所:115 Amoy Street, Singapore 069935
電話: +65 6221 7449
アクセス:MRTテロック・エア駅徒歩2分
https://www.facebook.com/birdsofafeathersg/
Monday - Wednesday: 10:30am - 3pm, 5pm - 11pm
Thursday: 10:30am - 3pm, 5pm - 12am
Friday & Saturday: 10:30am - 12am
Sunday: 10:30am - 10pm