このブログでも時々紹介する、TBS系列放送の、「情熱大陸」。
メンバーとして所属している制作会社が、時々制作を担当している事もあり、チェックしている番組のひとつです
特に、注目だったのは、システム開発者ユニット、「AR三兄弟」の川田十夢さんが取り上げられた、この間の日曜日の放送
AR(拡張現実)という、ネットの中に存在するバーチャルと現実を融合させる技術を応用して、なんと、それを実際にテレビの前の人に体験してもらうと言う作り。
川田さんのお仕事紹介の後、いよいよ本番。
AKB48のライブ風景が映し出される。
スマートフォンで、番組のアプリをダウンロードすると、
オンエア中に画面が16分割になり、16人の、ワンショットのカメラになる。
視聴者は、その中の一人を選ぶと、その子のアップだけが見られる画面になる。
まるで、スイッチング(複数のカメラから、オンエアするカメラの映像を選択する仕事)の役目を、視聴者にそのまま渡したような。
中継車が、自宅になっているような視聴の仕方。
面白い。
自分の見たい映像を自分で選び、好きな角度から見られる。
テレビのような、データ量が重たい仕組みの中で、こんな事ができるんだ、と言う事にも驚く。
テレビの画面をカスタマイズする、と言えばいいのだろうか。
もしかしたら、これからはこういうテレビが主流になってくるのかもしれない。
更に、番組では、AKBメンバーの中の「一人」を選ぶ事で、
生で投票、「総選挙」ができるという仕組み。
生でテレビを見る、理由が出来る。
これまで、「ネットによって、テレビ離れが進んで来ている」とか、「録画視聴が主で、生で番組を見る人が減っている」とか、テレビを取り巻く環境がどんどん変わって来ていると言われて来た。
実際に、私自身、肌感覚として、テレビと見てくれる人との距離が、少しずつ離れて来ているような気がして…
だからこそ、テレビでしか出来ない事は何か。
と言う事を、
私たちテレビの世界でご飯を食べている人間は、考えて行かなくてはならないとずっと思っていた。
とか、なんとか 偉そうな事を書いてみたって、
「じゃあどうすりゃいいのさ?」
と聞かれたとしても、答えなんかなかった。
だけれども、これを見て、テレビは確実に変わって来ていると感じる。
もちろん、今回番組でやった事は、ネットで出来る事を、テレビに移行しただけ、と言われるかもしれない。
でも、大事なのは、テレビでやってみた、という事。
こういった新しい楽しみ方ができるテレビの世界は、前よりももっと、柔軟で豊かな気がする。
固定観念にとらわれず、新しいものを受け入れて、おもしろがってみる。
だって、それがテレビだもの。
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最後、川田さんが、局の主調整室から、生放送で投票の結果を伝える。
普通、生放送の場合、放送途中で途切れるのを防ぐ為、最後にクッションとなるVTRや時間調整になるものを入れたりするけれど、
こちらは(もしかしたら時間が押してしまってカットになったのかもしれないけれど。敢えて言うなら、以下の部分?)ほとんどなし。この作りも、チャレンジングでドキドキする。
画質の悪いエンドロールが出て来たな、と思ったら、それはスマホの画面。
突然出て来た指が、その画面の文字を止めたり、遊んでみる。
引いたカメラに切り替わると、それは川田さん自身。
技術の紹介が多く、川田さん自身の紹介は駆け足だったけれど、
最後までスマホの画面で、あれやこれやと遊んでいる川田さんの姿は、
これからも、面白い技術を追求して行く、という姿勢がそのまま見える演出で
十分に川田さんの人柄を紹介し切れていたと思う。
とはいえ、途中で画面にエラーが出たりもしたし、今回の放送、技術のスタッフは大変だっただろうな。
新しい技術との融合、きっと、すごい時間と労力をかけて作ったんだと思う。
だけれど、きっと、みんなおもしろがって作ったんだろうな、とも思う。
おもしろがれる人が集まっているうちは、きっと、大丈夫。
なんて思うのは、楽観的すぎるのかなあ。
メンバーとして所属している制作会社が、時々制作を担当している事もあり、チェックしている番組のひとつです
特に、注目だったのは、システム開発者ユニット、「AR三兄弟」の川田十夢さんが取り上げられた、この間の日曜日の放送
AR(拡張現実)という、ネットの中に存在するバーチャルと現実を融合させる技術を応用して、なんと、それを実際にテレビの前の人に体験してもらうと言う作り。
川田さんのお仕事紹介の後、いよいよ本番。
AKB48のライブ風景が映し出される。
スマートフォンで、番組のアプリをダウンロードすると、
オンエア中に画面が16分割になり、16人の、ワンショットのカメラになる。
視聴者は、その中の一人を選ぶと、その子のアップだけが見られる画面になる。
まるで、スイッチング(複数のカメラから、オンエアするカメラの映像を選択する仕事)の役目を、視聴者にそのまま渡したような。
中継車が、自宅になっているような視聴の仕方。
面白い。
自分の見たい映像を自分で選び、好きな角度から見られる。
テレビのような、データ量が重たい仕組みの中で、こんな事ができるんだ、と言う事にも驚く。
テレビの画面をカスタマイズする、と言えばいいのだろうか。
もしかしたら、これからはこういうテレビが主流になってくるのかもしれない。
更に、番組では、AKBメンバーの中の「一人」を選ぶ事で、
生で投票、「総選挙」ができるという仕組み。
生でテレビを見る、理由が出来る。
これまで、「ネットによって、テレビ離れが進んで来ている」とか、「録画視聴が主で、生で番組を見る人が減っている」とか、テレビを取り巻く環境がどんどん変わって来ていると言われて来た。
実際に、私自身、肌感覚として、テレビと見てくれる人との距離が、少しずつ離れて来ているような気がして…
だからこそ、テレビでしか出来ない事は何か。
と言う事を、
私たちテレビの世界でご飯を食べている人間は、考えて行かなくてはならないとずっと思っていた。
とか、なんとか 偉そうな事を書いてみたって、
「じゃあどうすりゃいいのさ?」
と聞かれたとしても、答えなんかなかった。
だけれども、これを見て、テレビは確実に変わって来ていると感じる。
もちろん、今回番組でやった事は、ネットで出来る事を、テレビに移行しただけ、と言われるかもしれない。
でも、大事なのは、テレビでやってみた、という事。
こういった新しい楽しみ方ができるテレビの世界は、前よりももっと、柔軟で豊かな気がする。
固定観念にとらわれず、新しいものを受け入れて、おもしろがってみる。
だって、それがテレビだもの。
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最後、川田さんが、局の主調整室から、生放送で投票の結果を伝える。
普通、生放送の場合、放送途中で途切れるのを防ぐ為、最後にクッションとなるVTRや時間調整になるものを入れたりするけれど、
こちらは(もしかしたら時間が押してしまってカットになったのかもしれないけれど。敢えて言うなら、以下の部分?)ほとんどなし。この作りも、チャレンジングでドキドキする。
画質の悪いエンドロールが出て来たな、と思ったら、それはスマホの画面。
突然出て来た指が、その画面の文字を止めたり、遊んでみる。
引いたカメラに切り替わると、それは川田さん自身。
技術の紹介が多く、川田さん自身の紹介は駆け足だったけれど、
最後までスマホの画面で、あれやこれやと遊んでいる川田さんの姿は、
これからも、面白い技術を追求して行く、という姿勢がそのまま見える演出で
十分に川田さんの人柄を紹介し切れていたと思う。
とはいえ、途中で画面にエラーが出たりもしたし、今回の放送、技術のスタッフは大変だっただろうな。
新しい技術との融合、きっと、すごい時間と労力をかけて作ったんだと思う。
だけれど、きっと、みんなおもしろがって作ったんだろうな、とも思う。
おもしろがれる人が集まっているうちは、きっと、大丈夫。
なんて思うのは、楽観的すぎるのかなあ。