きょうはラグビーのトップリーグプレーオフファイナル
サントリーVS東芝に行って来ました




華麗なパス回しで相手を振り回すサントリー
縦への強さで前をこじ開けながらゲインする東芝

いずれも東京・府中に本拠地を持つ両チームと言う事もあってか
バックスタンドもほぼ満員



ハーフタイムもこの混雑

東芝はトライかと思われたシーンが3回ほどありましたが、
ボールの下にしっかりと体を入れたり、ギリギリでランナーをタッチに押し出したり
サントリーのディフェンスが素晴らしかったです

近場のアタックが持ち味の東芝ですが、サントリーのファーストタックラーが良くて、
いつもよりも前に出切れないで球を出してしまっている印象。
とはいえ、廣瀬キャプテンの相手を引きずる粘りある前進など、東芝らしさは随所に見る事が出来ました

19-3という結果でしたが、点差ほどの力の差は感じませんでした

1つのトライ、、、いえ、1つのペナルティーゴールが決まっていれば、というような小さな違い、
そういった細かい積み重ねの結果がこの点差なのかなという感じがしました。

東芝の和田監督は、キックを蹴りすぎた事、
特に前半で、体をぶつけた後に思ったほど前進できなかった事を挙げていました。
また、サントリー⑨デュプレア選手がシンビンになった際のペナルティーでスクラムではなくラインナウトを選択した事に関しては、
「自分たちのやりたい事をやるのではなく、やるべき事を冷静に選択すべきだった」と振り返った上で、
「前半の戦い方が全て。サントリーは良いアタックをしたと思います。」と、締めくくっていました。

フォワードが勝敗を分けたこの一戦、東芝のベテランフォワード、⑤大野選手に話を聞くと、
「リーグ戦とサントリーの印象が大分違った。
モールディフェンスは想定以上に低かったし、組む前のコンテストの部分にしっかり対応しないと、
そして、全ての局面で、リアクションをもっと早くして、ディフェンスの人数を増やさなくては・・・」
と話していました。



一方のサントリーは、2年目の⑭村田大志選手がアタックにディフェンスに活躍。
2トライの活躍でした
この大舞台でのトライ、さぞかし嬉しかったことかと思いきや、
「トライした時は、特に嬉しくなかった」そう。

ただ、「優勝した瞬間にグラウンドにいたのは初めてだったので、嬉しかった、こんな感じなんだな、って・・・」とにっこり。
確かに、「荒ぶる」を取れなかったし、長崎北陽台高校の時も、3年生では長崎北に阻まれて花園を逃した経緯があります。

とは言え、「日本選手権との2冠をとるまでは満足できません!」と、気を引き締めていました。



監督として初めての年に、栄冠を勝ち取ったサントリー大久保監督は、

「立場を忘れて、一人の人間としてこの試合に見入ってしまった。東芝はトップリーグで一番迷いのないチーム。僕らも迷わないで戦えた。どちらが勝ってもおかしくないゲームだった。東芝にサントリーの強さを引き出してもらった。」と笑顔。

東芝のドライビングモール対策として、ラインナウトの最初のディフェンスはかなり意識したようで、低く入り、肩の下を取って、最初の3~4人がファイトする意識を高めたと言う事でした。

昨シーズンよりフォワードのサイズが平均2キロ増えたにも関わらず、最後まで走りきっていたのは本当に見事。

東芝との再戦がなるかは分かりませんが、シーズンも大詰め、更に進化して行く両チームを見るのが楽しみです